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コンテクストメディアと広告 – CES2011

Q 広告業界からみて、Web3.0とはなにか?

– プラットフォームとデバイスが垂直統合されていた時代から進化し、水平型に変化している。オープンプラットフォームで、コンテンツを誰もが制作できマネタイズが可能だ。関連情報、ターゲットが重要になる。(YouTube)
– “right user”に”right timing”で情報を届けることを続けるだけだ。(McCann)
– アプリ制作者、コンテンツクリエイタ、誰もがユーザーデータを集める時代。パブリッシャーの役割が低下。広告クライアントは自らユーザーにアクセスできる時代だ。(MySpace)

Q 3スクリーンズやグーグルTVは、広告業界にどんな影響があるか?

– グーグルTVはプラットフォームだ。アプリ制作者とのエコシステムを構築する。ユーザーの視聴行動も変わるだろう。それに合わせ、広告も変わっていくのではないか。(YouTube)
– 映画を見る前にゲームをしたりシェアをしたり3年後にはいまと違った視聴体験が提供されるだろう。(Wunderman)
– スケラービリティはあるだろう。(McCann)

Q   グルーポン、ジオ・ターゲティングは?

– ユーザーへの提供価値はなにかを問い続けることが大事だ。LBSで提供する情報は、そのエリアで最安値がいいのか、どうか?フェイスブックの「Like」ボタンは、レコメンドになっている。価値を転換する発想が必要。(Wunderman)

Q プライバシー?

– ユーザーは、自分がどういうデータを取得されているのか、分かっていない人のほうが多いだろう。またハイパーターゲティング広告の意味も知らないだろう。(Microsoft)
– レコメンド情報を無視し続けても何度も表示される。しまいには嫌われてしまう。(McCann)

Q CESで印象に残ったテクノロジーは?

– xBOXのキネクト(Kinnect)。それとフェイスブックを利用したプロモーションなど。
ソーシャルショッピングのようなアイデアは面白い。広告会社もワークフローを変えていかないといけない。(Microsoft)

Seth Barron, Advertising Program Manager, Google | YouTube
Ari Bluman, President, North American Sales and Operations, 24/7 Real Media
John Capano, SVP, Director of Digital Strategy, Wunderman
Matt Herrman, Executive Vice President, Chief Strategy Officer, McCann Erickson West
Jeff Lanctot, Managing Director, Microsoft Advertising
Nada Stirratt, Chief Revenue Officer, MySpace
Gabe Vehovsky, EVP, Strategy & Client Solutions, Digital Media, Discovery Communications

CES 2011年1月5日 14時30分

ハイパーターゲティング広告 – CES2011

Q ハイパーターゲティング広告とはなにか、混迷していないか?

–  デモグラフィーに基づく広告から、行動データをいかにカテゴライズするかに変化している。(マイクロソフト)
–  オーディエンスにはプライバシー配慮が大切だ。(AOL)
–  広告を企業メッセージのプロキシではなく、ターゲットに直接届けるのがハイパーターゲティング広告だ。(Google)

Q プライバシーへの配慮は?

–  1)透明性、2)安全性、3)自分で自分のデータを管理できること、この3点をポイントにして運営している。(マイクロソフト)
–  NAI、IABでも基準を策定している(WPP)

Q 細かなカテゴリ分けとプライバシー問題は両立するのか?

–  エリア、コンテンツ嗜好性など、ニッチマーケットが成長市場に代わる。(AOL)
–  エリアなど個人データを教えないと関連情報は集まらず、関連情報を集めるにはある程度個人の行動データを企業に教える必要がある。トレードオフだ。まだ黎明期だが、成長スピードが早い。リソースも増えている。(マイクロソフト)
–  広告クライアントは、プライバシー問題に敏感だ。(WPP)
–  行動データは世帯のデモグラフィーデータより一歩ユーザーに近づいた。しかし、現実は、オフラインのデータは取得できない。(WPP)

Q 効果測定はどうするか?

–  CPA、CPC、CPM、どれがいいのか?(Teradata)
–  行動データを取引する企業はまだ少ない。なので、この2-3年注目されているわりには、伸びていない印象がある。(IPG)
–  いまのところフェイスブックは行動データを取れる一番のメディアだ。(WPP)
–  クライアントは1年前に比べると、広告出稿の手法を拡大している。そのなかにハイパーターゲティング広告も入っている。(WPP)
–  行動データなどユーザーを全て知りたいというニーズ、欲望は増えている。性別、住所だけでは満足しない。リーチ数だけでなく質も問われている。(マイクロソフト)

Q 政府の規制がかかる可能性はあるのか?

–  広告界が成功するには、自主的にルールを作ったほうがよい。(AOL)

パネラー
–  Sun Jen Yung, Managing Director, Headwaters MB
–  James Colborn, Director, Microsoft Advertising
–  Mark, MEC
–  Jeffrey Hochberg, Vice President, Sales, AOL and Advertising.com
–  Brian Monahan, EVP, Managing Partner, IPG Media Lab
–  Aaron Rothman, Senior Product manager, Google
–  James Semenak, Principal Consultant, Teradata

2011年1月5日10時- CES2011 ラスベガス、ネバダ

Google TVのまとめ LogitechのRevue (2010)

2010.10.11

グーグルTVのまとめ。資料PDFはコチラ

ロジテックの『Revue』のデモ動画
Revueとテレビ、それにケーブルテレビやインターネット回線(無線LANもOK)と「HDMI(これは最近のテレビには大抵ついてます。裏側見ると大きくHDMIを書いてあります。)」でつなぎ、インターネットの映像や、グーグルTVと提携している衛星放送Dishネットワークの番組、それにアプリで提供される映画やニュース番組を見られます。

STB+大キーボードが299.99ドル。キーボード(小)が129.99ドル。他にカメラが149.99ドル。

iPhoneやアンドロイド用無料アプリもあって、リモコンになる。元々ロジテックが持っていたビデオやテレビや色々なリモコンをひとつにまとめるサービス「Harmony」の応用。

他に、Netflix(米国のTSUTAYA)、Pandora(パンドラ:米国の音楽配信サイト)、Twitter、CNBC(NBC系列のニュース専門チャンネル)、Napstar(音楽配信サイト)が利用できる。

テレビ画面に、インターネットとテレビ(放送)2つの画面を映すことができる。

10月12日にはソニーのグーグルTVが発表される。46インチで1,899ドルって説と1,399ドルって説がある。⇒ 結局1,399ドルだった。24型は599.99ドル

ソニースタイルのグーグルTVページ。ここからソニーのデベロッパーズページに行ける。

2010年9月IFAで公開されたソニーのグーグルTVのデモ動画

グーグルTVのまとめ

カヌー・ベンチャーズ(米国ケーブルテレビのベンチャー企業) – 2009年

2009.11.17
セッションメモ
・理論的に広告形態の変化と説くグーグルShah氏と、現実の課題を述べるカヌー・ベンチャーズSchlichting氏とで、議論がかみ合っていなかった
・ネット上の動画広告は、低予算クリエイティブでも、消費者に受け入れられる(Seaarch&Seaarch)
・グーグルには広告マッチング市場を促進する考えがある。一方、広告内容をコントロールできなくなる不安がメディア側にある。

カヌー・ベンチャーズ 現在コンテンツ・ウィンドウはケーブルテレビ業界にとって好ましい状態だ。
–  ケーブルテレビもソーシャルメディア(Facebookなど)もコンテンツをキーにコミュニティを構築していることに変わりはない。
–  現在のコンテンツ市場の状態は、消費者はインターネットで番組を見ていて、コンテンツ・ホルダー、ケーブル業界は、ケーブルでコンテンツを流通している。
–  ケーブルの先に消費者はいないし、消費者はコンテンツホルダーが流している映像を見ているわけではない。
–  両者をどうやって、交差、結びつけるかが課題だ。
–  広告業界にとっても重要な課題だ。

Q VODへの広告手法はどうなるのか?

–  インターネットの動画配信は、ビジネスチャンスだと思う。広告が効果あるものになるよう、ネットのプラットフォームも進化しないといけない。
–  既存のテレビ番組の広告枠の営業コストの高さを、メディア業界の人たちは気づいていて、ネット広告に対し、脅威を感じている。

–  テレビの広告枠にアド・エクスチェンジ手法が入ってくると、広告のクリエイティブをコントロールできないし、非常に困ったことになる

グーグル 今でも賢いマーケッターたちは、何に価値を置くべきか(お金を払うべきか)に気づいているハズだ。
–  今後5年間で、既存の手法での広告はどんどん減少するだろう。そもそも、消費者は大量の広告を見たくない。
–  インタラクティブなコミュニケーションツールへ、お金が流入するだろう。

カヌー・ベンチャーズ 理論的にはわかる。しかし、現実は、なにか急激にあなたが言っているようにはならないだろう。

グーグル しかし、結局は消費者が選ぶだろう。ニーズの無いところに市場は無い。いつになるかはわからないが、消費者のニーズを実現するツール、メディアが出現すると思う。
–  クリエイティブ、サービスがよくないと、ブランドを生かすことにならない。
–  マーケターは、DVRで広告飛ばしがどれだけ起きているのか、考えてみるべきだ。消費者とコンテンツの関係性、自分の好きなコンテンツだったら、それが広告であろうと飛ばすことはないだろう。
–  広告クライアントの広告出稿の目的を理解しないと、いくらデータを収集、分析しても意味がない。

サーチ&サーチ テレビCMの製作費は高い。オンライン動画は、それほど高いクオリティは必要とされていない。広告素材も、そんなにお金をかける必要がない。そのことに、広告クライアント、代理店は気付くべきだ。
- オンラインでは、クオリティよりも、作品の影響力のほうが重要である。代理店の仕事は、広告メッセージをインターネット上で広めるかにある。テレビ時代でもメッセージを広めるという目的は一緒かもしれないが、インターネットとテレビでは行動様式が違うことに気付くべき。
- インターネットでは、テレビよりも広告ビジネスの提案が簡単になっている。データもあるし、消費者の反応も直接拾える。広告代理店は、デジタル時代になって、ビジネスしやすくなっている。

カヌー・ベンチャーズ デジタル系の人たちが、データ分析に偏ったビジネスをしているが、我々既存メディアのDNAとは隔たりがある。 今まで、紙媒体やテレビの広告枠を売っていた広告代理店の人間が、デジタル商材に慣れるまでには時間がかかる。

[参考]

 カヌー・ベンチャーズ (Canoe Ventures) : 米国の大手ケーブルテレビが出資設立したケーブルテレビの広告ビジネスを行う会社。ケーブルテレビの広告収入は、ここ10年間視聴料収入が伸びてきたのに比べ、あまり伸びていない。一方、STB(セット・トップ・ボックス)を利用して、ターゲティング広告ビジネスへの参入に意欲を見せている。しかし、いまのところ上手く行ってるとは思えない。

 米国のケーブルテレビ広告収入推移 NTSC SNL Kagen調べデータを元に作成
・ ケーブルチャンネル広告収入とは、CNN、MTVなどケーブルテレビで見られるテレビ局の広告収入のこと
・ ローカル・スポット収入が、ケーブルテレビ・オペレーター(コムキャストなど)が受け取るエリア広告収入
・ ケーブルテレビ・オペレーターに入る広告収入の伸びの少なさが、カヌーベンチャーズ設立の動機になっていると思われる

Digital Hollywood Fall 2009, サンタモニカ 2009年10月20日 3時50分-

米国ケーブルテレビ市場推移(広告収入)

 ケーブルテレビ視聴料収入(下図)  NTSC SNL Kagen調べデータ

米国ケーブルテレビ市場推移(視聴料収入)


グーグルShah氏とカヌー・ベンチャーズSchlichtings氏とのやりとり