プロ野球参謀から見た「名将の資格」

吉井理人さんと権藤博さんの対談が載ってた。面白かったのでメモ。

権藤さんの言葉

内野手出身の監督は動きたがる。ある局面、ある瞬間に監督の「采配」で対応しようとする。一番いいのは投手出身の監督。

吉井さん

采配と起用は似て非なるもの

ノムさんについて。初回に四点取られても、先発を交代させなかった。そしたら、結局5対4で勝利。完投勝ち投手になった。

打たれてるのに投手を代えない監督は怖い。

メッツのボブ・アボダカコーチに言われた言葉。おまえのことを一番知ってるのはおまえ自身だから、おまえのことをコーチに教えてくれ。日本と逆。

権藤さんは、監督になったときにしてはイケナイことをメモってたそうな。それを少し紹介してる。

  1. 選手やコーチを監督室に呼びつけない(選手との間に垣根が必要)
  2. 二軍への降格通告は自ら行う。
  3. 選手に結果を求めすぎない。
  4. 全ての責任は監督が取る。
  5. 目先の勝利にこだわらず、我慢強く選手を使う。

文芸春秋2013年9月臨時増刊号収録。

吉井さんの近鉄時代、コーチは権藤さん。こんな話をされてる。

投手コーチの権藤さんに『責任はコーチが取ってやるからお前はバッターと勝負しろ』って言われてね。登板の度に『命取られるわけじゃないから思い切っていけ!』と言われるもんだから気持ちよく投げられるようになった。

(昭和40年男 p.57)

ちなみに、仰木監督はビールの一気飲みで2軍に落とす若手を決めたことがあるそうな。吉井さんも飲まされ、そのときは品田操士投手が2軍へ

(昭和40年男 p58)