参謀 森繁和

森繁和といえば、自分がまだ高校生の頃、西武で投げていたのを覚えている。ストッキングは上まであげて、背が高く、なんだか苦しそうな印象がなぜか残ってる。(ストッキングを上まであげて苦しそうに投げてる西武のピッチャーといえば、もう一人、背番号20の杉本投手)

しかし、自分でも知らない間(1988年)に引退していて、気づいたら落合監督の中日でコーチをしていた(2004年から)。

この本を読むと、34歳で引退、スグにコーチ就任、その後も日本ハム、横浜などでコーチをしてたとある。その間、まったく忘れていた。

その後、西武の森というと、背番号19の森慎二。なんか背格好が似ていて、森繁和を思い出していた。

そんな森繁和さんの「参謀」。

とても面白かった。

一番面白かったエピソードは、日本ハムの間柴茂有投手の開幕15連勝のときの話。この連勝はとても記憶に残ってる。

間柴投手は左。右打者に投げる球が、今で言う「真っスラ」で、まともに打つとファール、ヒットゾーンに飛ばそうと思うと、ボテボテの三塁ゴロになってしまったという。

その「真っスラ」、この本によると、間柴投手は、「投げると自然に変化していた」そうだ。とくに意識してたわけではないらしい。

左打者には、スライダーを意識して投げると、萎縮して結構打たれていたという。

なるほどねー。

それと、落合監督になってから、情報統制を守れないコーチは解雇された、という話。なかでも、中日生え抜きの人は、選手時代から新聞、テレビにお世話になってるから、ツイ人情で話をしてしまうらしい。

そこで、気になったのが、鈴木孝政コーチ。鈴木孝政は、背番号29。小学生の時買って貰った「野球入門」にとても球が速く、セーブ王みたいなので載っていて、結構好きだった。ちょっと足あげてから投げるまでカクカクしてたフォームを真似した覚えがある。

しかも、成東高校出身。高3のときに決勝戦で銚子商に負けたんだけど、ドラフト1位。野球校でないのに格好いい。成東高校は、その後押尾投手(ヤクルトに入った)で甲子園行ったんだよなぁ。ちなみに、森さんも一宮町出身ってある。近所で同じ年。

その鈴木孝政さんは、森繁和さんがコーチ就任したとき、一緒にコーチになったんだよ。しかし、一年でいなくなってしまった。その後、高木守道監督のとき二軍監督になったけど、落合GMになって、やっぱり二軍監督を辞任。森さんの言ってたドラゴンズ生え抜きで云々というは、孝政さんを指してるのかもしれん。

とにかく面白い本でした。

書名:参謀
著者:森繁和
出版社:講談社文庫
価格:713円