詩とことば

ことばの持つ力について書かれた。これはとてもいい本だ。

詩と散文の違い。

詩は、そのことばで表現した人が、たしかに存在する。でも散文はひとりも存在しないこともある。「白い屋根の家が」の順序で知覚した人が、どこにもいないこともある。(p.44)

しっかり「見る」人が少なくなったからではないか。眼を見開いてしっかり見る。それをおろそかにするとけものになる。(p.84)

詩が書き出される前のことを利用する。呼吸をそこからも、もらいうける。谷川雁について。(p.115)

著)荒川洋治
岩波現代文庫