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小説

地獄は一定住みかぞし

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石和鷹。戦中・戦後活躍した真宗のお坊さん「暁烏敏」の伝記。暁烏敏の講話はカリスマ的な人気があったらしい。坊さんの話かと思いきや、暁烏敏が浮気をし、世間に公表されても全く動じないという内容が延々続く。浮気相手との手紙の抜粋など。

枯木灘 中上健二

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中上健二。「戦後生まれ初の芥川賞作家」とある。戦後と言われても、もう大方ピンとこないだろう。

自分の家族や出自が題材。山口瞳「血族」など、こうしたテーマは古今東西、人間が惹きつけられ、繰り返し語られるテーマなんだろう。ロビン・ダンバーが、人間が動物と違うのは、「宗教と物語だ」と言っていたが、古来から人間誰しも、自らがどこから来たのか興味があるのだろう。

枯木灘は、物語のなかで現在進行形で起きている家族の日常と、実父が語る先祖の物語がクロスする。文中に、この二つの物語が描かれているのが面白いんだろうか。

文中出て来る「路地」は被差別部落のことだという。

自由の牢獄 ミヒャエル・エンデ

「郊外の家」がとても印象的。中身がない家。地図からも消されてしまった。

フェルトモヒンク町エメラン通り。。。

「道しるべの伝説」名前を変えて生きる人。ヒエロニムスとインディカヴィア。

「ミスライムのカタコンベ」

どれも不思議な世界で印象に残る話。

ミヒャエル・エンデ

白檀の刑(上)(下)

ノーベル文学賞受賞!
面白かった。けれど、史上最高に残虐だという白檀の刑の描写を楽しみに読み進めてたけれど、そこまでじゃなかった。最初にハードルあげすぎたのかも。
『蒼穹の昴』、『中間の虹』、『鄙巷に在り』などなど。日本人が描く中国噺のほうが構成が整っていて面白い気がした。のはナゼだろう。

莫言(著)
中公文庫

そこのみにて光輝く 佐藤泰志

佐藤泰志2冊目。

スグ友だちになったり、結婚したり、クルマ買ったり、文体は淡々としてるが、起きてることは決して平凡ではない。

この小説は地方都市の淡々とした日常を淡々と描くと評したくなるが、実は色んなことが起きている。

ただその出来事に漂う身の回り感が、

この小説の味なんだろう。