Glee、Mad Men、Spartacusのプロデューサーが語るテレビとソーシャル NAB 2011

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Mad Men - シナリオは8年も机に放置されていた
– タバコを吸うシーンがあり、海外市場では売れないと言われた。

Spartacus – Starzはちょうどオリジナル番組を作ろうとしていた
– 色々なタイプの番組を作り、何が成功するのかテストをした。
– シムシティ、300のほか、今までと違ったテクノロジー色満載の番組など
– そこに、ちょうどいい企画をプロデューサーが持ってきた
– オリジナル制作には2−3年早かったかもしれないが、思い切って制作開始した。

Q テレビ番組は何を持って成功と判断されるのか?

Mad Men - スタジオ側の視点から言えば、儲かるかどうかが第1の判断基準だ。
– 我々ネットワーク局もその一部だ。
– 最終的な目標は、コンテンツで儲けることで、そのためのテレビ局の役割はバズを作りだすことだ。
– 我々の望みは、クロスプラットフォームの成功ではなく、コンテンツの成功だ。

Glee - 我々にとってオーディエンスがビジネスの鍵だ。オーディエンスとのコネクティビティが面白い。
– パイロット版を新シーズンが始まる9月ではなく5月に放送した。
– 音楽、映像などをソーシャルに広まる動きは楽しい。
– 我々にとって新しい経験だ。
– 新シーズンが始まる9月まで、我々のショウを覚えてくれるというメリットもある。

Spartacus – 抽象的な目標はない。プレミアムチャンネルなので、視聴率などはあまり関係ない。
– しかし、それぞれ各指標で高いレベルを目指している。
– 複数の指標で効果測定をしている。

Mad Men  – どれが一番重要かは言えないと思う。それぞれが関係性を持って、全体の成功が成し遂げられる。

Q マルチプラットフォームで海外市場、DVDなどの他に成功へのキーポイントと考えている点はあるか?今日変化した点はあるか?

Mad Men  – スタジオ視点では、海外市場で成功できるか、次に国内市場で、という順番に考えている。
– 私の基準は、5個あるうちの3つが成功レベルではあれば、OKだ。
– もし、1つか2つならその企画はパスする。
– 財務状況がそんなにたくさん制作することを許さない。
– 国内市場だけでヒットすると予想される作品は、他から投資を募ることもある。
– 我々はハードルの高いパートナーと認められるようにしている。

Spartacus – 制作費があがっているので、市場拡大がポイント
– 海外市場でパートナーを見つけられる企画か、DVD市場は大丈夫か、などコンテンツを旅行に出す感じ。
– また、他の作品とのカニバライズが無いかも検討する。

Q 成功の化学反応

Mad Men - クリエイティブが成功の源だ。
– アメリカンアイドルは音楽でも成功したが、我々は音楽ビジネスに参入する気はない。
– 音楽セレクションが番組成功のキーポイントだった。
– テレビほどたくさんの視聴者を集めるメディアはなく、テレビのパワーはまだある。
– とくに、番組開始時、経済的にも不況が続き、世の中が暗かった。番組をそれを反映していた。
– 他の番組へのリアクションとして制作した。

Q いま企画中でまだ実施できていないものはありますか?

Mad Men – ライブなどに行きたいが、資金的に無理だ。
– 23エピソードを作らなければならない。

Spartacus - Gleeを成功モデルとして真似したい。

Mad Men - 成功のコピーが成功のカギだ。
– 質を保つことが大切。
– チームワークが大事。
– 23エピソード全てが成功しないとダメ。
– 3エピソードを1回で撮影してしまう。
– 途中で、撮影監督を変えたりもしなくてはならないが、チームの士気が

Q ネットフリックスは敵?

Spartacus - ネットフリックスは3年前からStarzを配信しており、元々パートナーだ。
– アグリゲータが、コンテンツ制作に乗り出すのは自然の流れだろう。

Mad Men - 新たなウィンドウを創り出すのは好ましいが、ネットワークテレビのようなビッグビジネスは難しい。

Spartacus - 我々の課題は流通だ。これから新たなコンテンツ流通が成長する違う時代になる。
– その分野に通信事業者も参入している。

Mad Men - 録画させずに、シンジケーションを組みコンテンツを配信し儲けていた

Q ネットフリックスはコンペチターになるか?

Spartacus - 時間がかかると思う。
– Starzの95%のコンテンツは、スタジオ制作。
– 我々もコンテンツに投資している。
– アグリゲータのコンテンツ進出は論理的な戦略、進化だ。

Q 今の状況を知りながら、5年前に時間を遡っても提携を結ぶか

Spartacus 提携契約を結ぶと思う。

Q そのとき戦略が、変わることはある?

Spartacus - インターネット配信権も持っていた。
– リアルネットワークス。自前でも配信した。ダウンロード
– Starzのコンテンツは全て見られた。
– ネットフリックスは、レベニューストリームの重要なチェーンだ。

Glee - 多くのドラマがケーブルチャンネルから出てきている。
– HBOなど。USA、TNT、、
– ブロードキャストプラットフォームは、
– ベーシックケーブルは、ブランド力を磨いている。
– 長期視聴。ライフタイム
– ストリーミング

Q プラットフォームは関心あるビジネス分野?

Glee - 関心はあるが、コンテンツ制作が第1だ。

Q 放送するコンテンツは、映画とドラマどちらがよいか?

Spartacus - ミックスされてるのがよい

Q 今までと違う形態の番組がでてくる?

Spartacus - MADMENなどはいいショウではないか

Mad Men - 30分のコメディを月曜に放送するというルールはこれからはどうか。
– インターネットで有名になり、ブランド価値をあげた作品が流通するようになるだろう。

Q リアリティショウの行く末は?

Spartacus 我々はまだパイレーツだ。

Q プロモーションが大変な社会になっている

Glee - プロモーションコストが高騰している。

Q ウェブは、テレビ局にとってどんな存在か。プロモーションだけ。それともなにか収益を生み出すプラットフォームか?

Mad Men ウェブでファンが色々な反応を示してくれるのが我々にとって新しい体験だし、学ぶところも多いにある。ネットのクチコミで、ファンコミュニティがオーガニック成長している。我々のコンテンツを使って、ファンが自己表現しているのが、私にとっていちばん面白い現象だ。

Glee デジタルメディアが出現したとき、色々な人が映像を作って発表したが、まだ映像クリエイティブがうまく表現できるほどでは無かった。結局、技術ではなく中身が勝負だった。テクノロジーで、多くの映像クリエイターが生まれることを願っているが、それがいいコンテンツを生み出すことに直接つながっているとは思えない。

Q デジタルプラットフォームの出現が、日々のデイリーワークにどんな影響を与えているか?

Spartacus コンテンツ制作が我々の仕事なので、それほど直接的な影響はない

Glee 10年前、我々が関心あったのはケーブルテレビだけだった。それは、ビジネスの大きさ的にケーブル以外は無関心でいられたからだ。いまは、すっかし様相が変わってしまった。競争が激しくなっている。映画スタジオにとって、テレビ放送はあまり関心が無かったが、

Mad Men 25ヶ月前、誰も我々がやっていることをしてなかった。テレビは制作技術も、未だにレガシーな部分が多いと思っている。カメラ、スタッフなど大掛かりなチーム、機材で動く。もっと、小さなチームでも同じものは作れる。

Q 縮小するテレビビジネスを修正するなにかアイデアは?

Glee 車業界はテレビ業界と似ていると思っている。レガシーモデルがそのまま残り、誰もが誰かがイノベーションを興すだろうと期待している。番組作りは、お金が掛かりすぎている。私は、もっと安く番組を作れる。番組の流通業者がいちばん儲けている。その分の投資を制作費として貰えれば、もっと番組が作れる。

Mad Men 番組作りは車産業と一緒。不況になったら、経理処理で益出ししたり。そういった管理業務が多くなっている。テレビは、リスクの少ないビジネスだった。

Spartacus 何をもって成功とするか。テレビは、たくさんの視聴者がいてこそ。ケーブルチャンネルは、ニッチマーケットも狙える。Starzは、多様な収益モデルを構築しており、番組のマーケットサイズによって組合わせが可能だ。番組予算を縮小したり拡大も柔軟にできる。Starzは新しいテレビ局でレガシーがない。

2011年4月13日水曜日 2時30分 NAB Show 2011 ラスベガス
   
Lacey Rose, The Hollywood Reporter
Kevin Beggs, Lionsgate Entertainment、MADMENのプロデューサー
Dante Di Loreto, President, Ryan Murphy Productions, FOX、 Gleeのプロデューサー
Stephan Shelanski, Starz Entertainment、Spartacusのプロデューサー

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