渡辺英徳(広島大学教授)
ヒロシマ・アーカイブ
原爆体験者の話をグーグルアース上に配置。古地図と現在の地図を行き来できる。
デジタル地図を利用し、記憶を地続きに
白黒写真をカラー化し保存
早稲田大学石塚先生の機会学習テクノロジーを利用(無料)
原爆写真はほとんどが白黒写真。カラー化することで、新しい体験になっている。
広島女学院高校の学生が、自発的に体験者に話を聞きに行き、昔の写真を出してもらって話を聞き、アーカイブ化。
毎日その日の白黒写真をカラー化してTweet。同じ日付を縦軸に、人びとの記憶をつなぐ。
例)伏見稲荷の鳥居をカラー化すると鳥居が赤ではない。それについて、建築史、写真専門家などから意見が飛び出している。
コンテンツがトリガーになり、行動を起こしている。
人工知能が、記憶(固形というイメージ)を溶かしている。
白黒写真はアーカイブ(名詞)、カラー写真はFLOW(動詞)。コンテンツそのものではなく、コンテンツを取りまく、いろいろな人の思考の流れに意味がある。
職が無くなるという話だけでなく、人工知能で文化が進化するという考え方をしたい。未来の話だけでなく、過去の記憶が再構築される。
三宅洋一郎(スクエアエニックス)
最近のゲームはプレイフィールドが拡大している。キャラクターが人工知能を自律的に動かないと成立しない。
キャラクターの自律的に動く=意志決定は、七つのベース人工知能で構築されている。ルール(規則)、ステート(状態)、ビヘイビア(振舞)、ゴール(目標)、タスク(仕事)、ユーティリティー(効用)、シミュレーション。
こうしたAIを1/60秒で動かしている。
キャラクターは、どのスピードだったら角を曲がれるかを自分で繰り返し、最適なスピードを見いだしていく。
セッション:人工知能とともに進化する放送局
基調講演「映像の未来 – 感情、創作、消費 -」
落合陽一(筑波大学助教、Pixie Dust Technologies CEO)
技術マーケティングのために「アート」制作。アート -> サイエンス+エンジニア -> デザインの順番で研究・製品開発を行っている。 大学で研究、企業で製品化。
VR以降は物理的スクリーンのない時代。空間にスクリーンが複数浮かぶ状態が普通になる。いまも、PC画面に、エクセル、YouTube、将棋画面など、複数ウィンドウを出しながら作業する若者がいる。未来の人間がマルチタスクをこなすのはそれほど困難ではない。
また、オーディオも空間で鳴らすことができる(研究をしている)。スピーカーなしで音をだせれば、劇場で観客一人一人に違う音を届けられる。
物理的機械なしで、映像・音を再現できれば、目が悪かったり耳が遠い高齢者向けのサービスも可能になる。
放送(全員同じ情報を同時に得る)からデジタル配信になるとメディア・コンテンツは、内容を薄くするか・分割(YouTube)される -> マルチウィンドウ -> 物理的制約を無くし、空間にディスプレイ
映像=レンズを通さずに計算で撮影・再現する
撮影した対象を逆アングルで撮るといったことも、実際に撮影してしなくても計算すれば再現できる。レンズを通して空間認識、撮影をしなくても良い。
イルカは音で空間認識をしている。映像情報で空間認識する人間とは違う動物・昆虫(複眼)の仕組に興味がある。
人の顔を追跡するカメラ(どこを向いているか1/20秒で追跡可能)、面白いことを言う前にその人にフォーカスするカメラといったことは、機械学習で可能である。(カメラマンはヒマになる)
網膜投射型のスマートグラスを販売(このInterBEEで発表)
網膜投射型スマートグラス:網膜に直接投射することで、映像を視覚可能とする技術。今までの網膜投射型グラスは、VRメガネのような箱形。落合氏開発のスマートグラスは、通常のメガネのように外が見えるので視野角が広い。
Pixie Dust Technologies社は、10月17日に第三者割当6.45億円増資。割当先は、凸版印刷、ワタナベエンターテイメントなど。
パネルディスカッション
NHK「AIに聞いてみた。どうすんのよ、ニッポン」プロデューサー 神原一光
AIはNHKで自社開発。過去のニュースアーカイブ、Wikiなどを、機械に読み込ませ、パターン認識、重みづけを行なった。
AIがメディアに与える影響は三つあると考えている。簡単なクリエイティブの自動生成(天気予報、株価情報など短文記事)、効率化(広告最適化など)、情報の分析(次世代ジャーナリズム)
最後まで人間がする仕事としては、人工知能になにをさせるかアジェンダの設定と発信の結果責任が問われる。
日本テレビ 川上皓平(技術統括局)
アンドロイド「ERICA」を開発。-阪大石黒研究室と共同研究。石黒氏は「マツコロイド」の制作者。

