CES2018のイベント「 Unveiled」には、ウェアラブル系の機器を開発する企業が多数出展していました。そのなかで、京都の西陣織にルーツをもつミツフジ社が「Hamon」というウェアラブルサービスを展示していました。
ミツフジ社は、ナイロンに銀メッキをした銀繊維「AGposs」を開発、その銀繊維でカラダの動きをモニターできるウェアを作っています。現在は、建築現場向けやスポーツ向け用途が多いそうです。
建築現場では、作業員の動きをモニタリングし、働きすぎによる作業効率の低下などを防ぐ用途で使われているとのこと。また、自分を追い込むほどトレーニングするアスリートにとっても、データで負荷のコントロールを自動的に行うことは、心理的にも効率性が増すでしょう。
腕にはめるリスト型や、薄いセンサーを身体や衣服につけるハードウェア的なウェアブルは海外勢が先行しています。しかし、前回紹介したゼノマやこのミツフジなど、繊維に着目したウェア型は、かつて繊維産業が強かった日本に強みがあるのでしょうか。ミツフジ社は、そんな面白い視点を抱かせてくれた企業でした。
(初出:2018/01/10 Yahoo!ニュース個人)