・テクノロジーの市場導入制限は、消費者利益に適わない
Kevin Martin, FCC
■ Tru2Wayへの不満
– インターネットが放送と融合することで、コンテンツ消費に多様な変化が生まれている。
たとえば、マイクロソフトのMedia Playerを利用すれば、コンテンツ情報の詳細がわかったり、リビングから移動して自分の部屋でドラマの続きを見れたりできる。
– Tru2Wayを採用しているケーブル事業者は、こうした技術イノベーションを取り入れようとしていない。
– こうした人為的な制限で、消費者へのサービスを制限することは、残念だ。
■ 地デジ移行問題(オバマ大統領チームが地デジ移行日を遅らせる)
– また、移行日を変更したら、誰も政府を信用しなくなるだろう。
– 自分が聞いた国民の不満でいちばん強かったのは、地デジチューナーのクーポンを利用できる期間が短すぎて、利用する時間がないということだ。
– 地デジ移行のメリットはだれもが享受できるものだから、政府は、クーポン利用の促進策をもっと考えるべきだ。
– 各委員のバックグラウンドは違うが、コンセンサスを取りながら進めていくことで、関連産業、関連する規制官庁をより機能的に連携することになる。FCCはそのような役割を担っているのではないか。
■ 700MHz帯のオークション
– ホワイト・スペースをもっと活用すべきだ。ホームネットワーク、ワイヤレスなど今後利用価値は格段にあがる。
■ 通信インフラの長期的展望(ブロードバンド・FTTH等)
– ワイヤレスブロードバンドなどインフラへの投資を続けていくべきだ。自分は、規制は必要なく、自由市場奉仕主義者だ。
– しかし、過疎地へのブロードバンドサービス促進など、経済原理では達成できないようなサービス、たとえばユニバーサル・サービスは、政府主導でやるべきだという考えを持っている。また、ブロードバンドは、エンターテイメントだけでなく、医療、教育にも役立つものである。自分がやろうとしていたのは、年間50億ドルの予算で、ブロードバンドを普及させるというものである。今までは電話線の普及が課題だったが、これにブロードバンドも加えるべきだ。
■ 衛星ラジオ(Sirius社とXM Satellite社)の合併
– ディレクTVとエコスターの合併は否認した。
– しかし、両社は経営的に問題があり、またiTunesや、インターネット配信の車載機など音楽を楽しむ手段が多様化してきたので、両社が合併しても競争環境は続くと考えている。
■ 今年のCESについて
– マイクロソフトのMediaPlayerパナソニックのホームネットワーク、タッチ感覚のリモコン
– ファーストフード、たばこのCM,子供に有害なコンテンツなどへの規制は、政府は大きな役割を果たすべきだ。決断には、反対、批判がつきものだ。
– 誰も賛成したことは覚えてないが、反対されたことは、いつまでも覚えている。後任者は、過去を振り返るべきではない。決断は困難だけれども、全員の意見を聞くと誰からもよく思われない。なにがしかの決断を続けていく必要がある
■ FCC ゲナコウスキー委員長 CES2010のインタビューはこちら