– Jared Hendler, Worldwide Executive Creative Director, Edelman Digital
– Deeje Cooley, Senior Evangelist, Adobe Systems
– Dr. Augustine Fou, SVP, Digital Lead, MRM Worldwide
– Sherwood Stranieri, Director of Natural Search, SMG Search,
– Carla Bourque, VP of Media & Entertainment, Nielsen Online
– Brett Brewer, President, Adknowledge
– Terry S. Bienstock, CEO, Mobilactive Media, LLC.,
Advertising NEXT: Social Networks, User Generated Video, Search, Blogs, IMs, Podcasts, Broadband and Mobile, – It’s the Breakthrough Year!
2008.10.27 2:30 pm-
Q1) 広告業界の市況について
SMG:大手クライアントは、状況が厳しい。デジタル広告の価値は何か議論が続いている。安全性を第一に考えたい。
Edelman:不況を乗り切るためのネタとして、デジタルTVへの移行を考えている。
Nielsen:広告効果の指標を、もっと明確にしようとしている。
Adknowleadge:クライアントの70%は、ExpediaやVelocityのような旅行会社、30%が映画会社だった。両方とも、広告出稿が減少している
MRM:広告市場のゲーム・プランが変化、企業がブランドをプッシュする時代は終わった。デジタル系の広告はもっとインタラクティブで、効果的でないといけない。
Edelman:広告は次の段階にきている。2wayコミュニケーション、カスタマーとのrelevancy(関連性)を強めているのが、次世代の広告だ。
Q2) 不況により、全体的に、デジタルへの出稿が増えるのか?
Edelman:増える。今回の不況は、キャズムを超えるトリガーになるのではないか。
SMG:消費者へデジタル広告への親近感をもたせる刷り込みが必要だろう。次世代検索や、携帯の検索などを広める戦略が必要だ。
Adknowledge:クライアント・サイドからみても、最近ではFacebookやBeboなどのSNSに出稿したいという大手クライアントからの問い合わせが増えている。彼らは、ボートに乗り遅れまいとしている。
Q3) SNSは新しい広告媒体として、どうか?
Adknowledge:非常にクールなものとして捉えられている。 SNSの広告キャンペーンで、限定版ウィジェットを配布した。ホンダは、レースのゲームを作って配布、成功した。
Edelman:クライアント側で、何かをコントロールするのは無理になっている。消費者に自由にやらせないと、参加意欲が高まらない。
Edelman:より消費者に対して、関っていく必要がある。SNSは消費者を会員として抱えており、バイイングパワーがある。
MRM:スターバックスでウォータークーラーを出した。これも、SNSの会話などで評判になった。
SMG:カスタマーの声を聞くのが大事。SNSは、コールセンタの代わりだ。
Q4) モバイル広告キャンペーンについて
Edelman:モバイルは、クロス・プラットフォームだ。アメリカでは、モバイルの機能が非常に遅れている。アフリカよりも遅れている。
MRM:レストラン検索のような広告は、レストランが広告出稿しているのではなく、レストランがあるから表示される。これは、広告としてお金をもらうビジネスではなく、マッピングとしての情報をお客さんに売るビジネスだ。
Edelman:そこにあるものをどうやって情報化、マネタイズするか。ブランドと議論を重ね、ネットワークを活用したマネタイズ手法をみつけるべきではないか。
Q5) テレビの視聴者がどんどん年齢が上がってきている。メディアを買うときに、ネットは若すぎて、テレビは年配すぎるため、悩む
Adknowledge:最近、宝くじ広告がクライアントになった。彼らは、インターネット利用層が、老齢化していると捕らえている。
Edelman:インターネット利用は、世代をまたいでいる。バナー広告など、インターネット広告は、消費者にとって邪魔なものが多く、常に広告表現には気を遣う。バナー広告はなるべく利用しない。
Q6) クライアント獲得には、どんなデータが必要か?
Adknowleadge:性別と郵便番号で充分だ
MRM:それすらいらない。必要なのは、興味だ。たとえば、車のエンジンのパーツが好きなおばあちゃんは、性別・年令に関係なく、カー用品店の広告を出稿が見込まれる。エンジン好きという嗜好性が重要で、年令・性別は関係ない。
SMG:オンラインのマーケットは、行動や意思が重要だ。
Q7) クライアントは、広告購入時に、重要視する指標はなにか?
ニールセン:ROIだ。
Edelman:アップフロント(テレビの広告市場)にいくと、誰もがROIについてしゃべっている。
Adknowledge:ROIをトラッキングするのは、難しい。
Q8) 動画広告について
Edelman:テレビCMを好きな人はいない。オーバーレイ広告は効果的だ。プロダクト・プレイスメントは、現在洗練されている。フレームごとに全部、テキストなどをインデクス化してタグ付けし、それにあわせたプロダクトを表示するようになっている。インターネットだから可能な技術だが、そのインターネットがテレビに繋がっている。
SMG:クライアントが出稿するには、商品にあったコンテンツ・番組が必要だ。
アドビ:オンラインのコンテンツは短尺だ。そこにプロダクト・プレイスメントをどれだけ入れられるかは疑問だ。たとえば、料理ショーなどの短尺コンテンツであれば、売る商品も明確だが、LostやHeroesなどのドラマでは、何を売ったらよいのか。これはコンテクスト(文脈)広告でないとだめではないか。今まで自分は車メーカーのターゲットではなく、車メーカーの広告を見たことがない。しかし、Heroesをよく見るのだが、そのクライアントのCMは見ている。
Edelman:Huluのような動画配信サイトは、昔のテレビと同じ手法のクライアントを入れている。スポンサー1社が、一つの番組に入っている、など、複雑なことはやっていない。
アドビ:マス広告のテレビと、パーソナル広告のYouTubeの両極端の間に、広告クライアントがたくさんいる。
Q9) クリック課金とインプレッションのどちらが有望なのか?
MRM:クリック課金広告のほうが儲かる。
アドビ:テレビはまだインプレッションでやっている。テレビというのは、リラックスしてみるから、インプレッションなのだ。今過渡期なのではないか。
Edelman:PCだとクリックで課金しているネットでのストリーミングの動画コンテンツも、今は、テレビで直接みることができる。テレビで見る場合には、インプレッションになるだろう。
Q10)大手クライアントは、検索広告にシフトするのだろうか?
Adknowleadge:検索広告は非常に競争が激しい。ただ、効果測定が簡単で使いやすいので、伸びるのではないか。
Edelman:イエローページは誰も使わないように、検索という行為は、技術の発展でどんどん変わるのではないか。それほど期待するほどのものではないだろう。
SMG:検索広告は自分で測定できるので、大きくなったのだ。グーグルは、検索市場ができるだけ大きくなるように、お金をどんどん使っている。
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