出版、コンテンツの有料モデル

■ クリス・アンダーソンのフリーについて。’Content wants to be free’

CNNMoney.com インターネットコンテンツがフリーである必要はない。

トムソンロイター  コンテンツがフリーだったのは、広告主が制作費を払ってたからだ。広告主にとって、コンテンツバリューが存在した。

マッキャン 課金モデルの付加価値基準が変化していると思う。カジュアルゲームやソーシャルメディアでは、バーチャル貨幣が決済手段として使われている。

Online Publishers Assosiation(OPA) フリーの考えに同感だ。クリエイターは、多様な収益手段があるのだから、この機会を逃してはならない。ニューヨーク・タイムスとブログでは、同じ内容でも、どちらが、お金を生んでいるのか、考える必要がある。

■ コンテンツは違う?プレミアムと

トムソンロイター 我々の収益の85%は有料課金顧客から。コンテンツはコアバリューであるが、消費者がお金を払ってくれるのは、ブランド、信用性、使いやすさ、などコンテンツの周辺サービスが充実してるからだ。デジタルコンテンツの付加価値は、紙メディアとは違う。機能性(Functionality)が重要。

コンデナスト コンテンツをいかに発見(Discovery)してもらうのかといかにマネタイズするかのバランスが必要である。インターネットには、フリーの情報が溢れて、消費者はは困惑している。

ディズニー 広告メッセージは、文脈がないと伝わらない。デバイス、メディアが多様化している現在、ESPNやABCといったブランドネームがデバイスを飛び超えてプロモーションできるような戦略を考えている。

CNNMoney.com 消費者は信頼性でメディアを選ぶ。3年前まで、みんな銀行には信頼性があった。今はもう持ってないと思うけど。クチコミが発生しやすいので、ブランドの信頼性(Credibility)をメディアを超えて届ける必要がある。

マッキャン  facebookやコンテンツのアグリゲーターは成長している。見出しだけを求めてるユーザー、編集された内容を読みたいユーザーなど、ユーザーニーズ、オンデマンドにカスタマイスできるからだ。iPadが発売、普及したら、コンテンツ発信の方法もよりユーザーニーズに合わせなければならない。

ディズニー ディズニーは、facebookにはイメージがあわない。各メディア特有のブランドバリューがある。ディズニーはテレビに集中している。

OPA プラットフォームが成長することは成長への機会だ。広告は収益モデルでは重要。しかし、新しい収益方法を考える必要がある。CNNはiPhoneアップリを作り有料課金している。ニューヨークタイムスは、無料購読が可能だ。コンテンツはフリーと思ってるユーザーがお金を払ってくれるコンテンツを作るには、それなりのお金がかかる。

ディズニー デバイス、流通をどうハンドリングするか?

マッキャン クロスプラットフォームは重要だが、課題は、フォーマットが違って各プラットフォーム用のコンテンツ制作コストがかかるのが大変。

■ グーグルの検索広告は、ブランド企業にとって、どうブランド力を向上できるのか? 

マッキャン 編集された記事へのみリンクすることで、ブランドイメージは守られる。Huluは、広告を選ばせることが可能だ。

コンデナスト 広告主の価値はどこにあるのか?編集記事の収益先、リンク元などを計測している。

ディズニー ABC.comは、検索機能などを強化している。また、SEO対策もしている。

■ 既存コンテンツを違うプラットフォームでマネタイズできるか?

ディズニー できる。ブランドをプッシュしている。しかし、持続的な成長を保つのは難しい。

トムソンロイター クロスプラットフォームは、コンテンツホルダーにとってビジネスチャンスだ。言語翻訳の課題はあるが。

■ コンテンツの収益モデルについて

OPA CNNの作ったようにアプリで課金する方法がある。また、マーサ・スチュワートのように、eコマースを絡める方法などがある。

コンデナスト 私は、コンテンツ収益モデルをいつも川に例えている。雑誌は、広告という流れと、購読料という流れが合流して収益モデルを形成している。広告市場が減少しているなか、広告の流れを保つには、ロングテールもひとつの回答だろう。ほかに、LUCKYのように、読者にeコマースを勧める手法も試している。サイト構築に非常にコストがかかったが、インクレメンタル・アクセスさせるために必要な投資だ。

トムソンロイター インターネットサービスには、有料への壁がある。ユーザーは有料化で減る場合もあるし、増える場合もある。

CNNMoney.com アクセス方法を増やさないと収益は増えない。

■ デジタル戦略は、アナログの付録なのか?

コンデナスト デジタル、紙、長期的にはどちらでもいいと思っている。デジタル or アナログという対立軸ではなく、デジタル and アナログという考えをしている。

ディズニー デジタルは、そんなにリーチ数はない。決まった時間に、テレビをつけてニュースを見る。オールアクセスポイント。

CNNMoney.com 新たな広告システムで、収益が改善している。付録ではない。

■ 広告ビジネスについて

トムソンロイター 広告、マーケティングの仕事は、複雑化してる。メディア側が、最新の技術を取り入れてない。

マッキャン 音楽業界は広告手法が確立されてない。ユーザーに選択権があるので、それに合わせた広告が必要だろう。

■ アナログメディアは死んだのか?

コンデナスト 食に関する雑誌は、広告が取れてない。消費者ニーズはあるのだが、広告ニーズが弱い。

ディズニー オールドメディアはまだ死んでない。しかし、新聞を発行するには、記者が大量に必要だったり、メディアのインフラストラクチャーが大規模になってしまう。インフラを保つために、どんな広告、ビジネスモデルが必要なのか?複数の収益源を持つことが重要だ。

■ 新たなビジネスモデルとのカニバリズム?

ディズニー 事業計画、売上計画を検討することが必要だろう。音楽市場は、CDからデジタルへの流れが、予想以上に速かった。まるで、タイタニック号のように倒れた。

 

CNNMoney.com ラーニングカーブが急激だ。データが溢れているので、誰からどう評価されるかわからない。

コンデナスト 部下にリスクテイキングを勧めてる。社内のサイロを壊すのが大変。

■ これからのコンテンツ

OPA 今後、iPhoneで映像楽しむのが普通になる。コンテンツは、コンバーティブルで、いかにデリバーしていくかを考えるべき。

ディズニー タイミングがいちばん大事だ。コンテンツプロバイダーは、ゲーム、モバイル市場の準備が必要

コンデナスト これだけ流通手段が多様化すると、いかに伝えるかでなく、何を伝えるかが大事だ。

ディズニー 社内のテクノロジー教育が大事。SMS、WAP、、知らない人がたくさんいる。

■ プラットフォーム、アグリゲータとの関係

コンデナスト アマゾンはいいハパートナーだ。コンテンツを発見してもらうために重要。

2010.03.10, Wed. 14:15-15:30, New York, Media Summit New York 2010にて

Models for Change: Experimenting with Subscriptions, Pay Walls, Display and Search Advertising, Syndication, Live Events and the Brand Extension Opportunities

Renee Plato, VP Digital Video Distribution ABC, Disney and ESPN Media Networks, The Walt Disney Company
Pam Horan, President, Online Publishers Association
Julie Michalowski, Vice President, Business Development, Conde Nast Consumer Marketing
Liberty Carras, Senior Vice President of sales, CNNMoney.com
Marc Ruxin, Executive Vice President, Chief Innovation Officer, McCann Worldgroup San Francisco
Alisa Bowen, Senior Vice President, Head of Consumer Publishing, Thomson Reuters
Edward K. Moran, Director of Product Innovation, Deloitte Services LP, Moderator
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