・中国と法人向けコンサルティング分野に注目
・ヤフー・ユーザーを獲得できれば、検索エンジンの精度が増す。ヤフーの買収は理に適っている
Steven A. Ballmer, Chief Executive Officer, Microsoft Corporation 2009.3.19 9:15 AM
■ヤフーの買収は理に適っている
– ‘検索’は、それ自体が目的ではなく、検索して‘何か’をする、させることが重要になっている。ヤフーも、グーグルもそのための投資をしている。我々も6ヶ月毎に新しい検索サービスを発表している。
– 新しい検索サービス‘kumo’は、どんな意味かは知らない。また、ここで詳しいことはコメントできない。
– ヤフーの買収話は、電話でした。友好的に。ヤフーの技術が欲しいというわけではなく、
– ヤフーの顧客基盤、ユーザー数が欲しい。ユーザーが増えれば、広告主もつく、データが集まるので検索エンジンもより賢くなる。ヤフーの買収は、理にかなっていると思っている。
– 検索市場は、グーグルが50%以上シェアを握っている。我々とヤフーは一緒になるべきだ。
■ ZUNE、Windows Mobile
– ‘Zune’は、デバイスとコンテンツ配信プラットフォームで成立している。デバイスは苦戦しているが、今後モバイル端末は機能が多様化する。あきらめるつもりはない
– iPhoneは素晴らしいが、タッチスクリーンは高価な端末だ。新たなにリリースした Windows Mobileは、タッチスクリーン機能もサポートしている。
– 500ドルもするモバイル端末は、アメリカ人の一部が購入するだけだ。普及機から高額商品まで様々なモデルを用意する必要がある。
– アップル製品は、ほぼ半分がアップルストアを通じて販売されている。Windows Mobileは、ソフトウェアなので、アップルは直接のライバルだとは思えない
■ クラウド分野はビジネスチャンス
– クラウドにはビジネスチャンスを感じている。今後ソフトウェアは、クラウド上に置き、動作が滑らかに行かなければいけないだろう。
– 今後力を入れていきたいのは、法人ユーザー向けのコンサルティング・ビジネスだ。 IBM、インド企業がライバルだ。
– 法人向けビジネスは、無料な文化が入ってきていない。だから、グーグルが入ってこれないビジネス分野だ。
– 今、一番注目している市場は、中国市場だ。海賊版などの課題はあるが、間違いなく一番成長しているのは中国だ。PCの16%は中国市場で売れている。Bricsではなく、中国のみに注目している。
– また、法人市場も注目している。企業の生産性を向上させる仕事は得意だ。
– マイクロソフトには、買収戦略はなくビジネス戦略のみがある。大型買収は顧客基盤を、小型買収は技術を買っている。買収を成功させる秘訣は、買収後‘Hands On’な姿勢を保つことだ。ただ、やり過ぎて口を出し過ぎてはいけない。
– 3スクリーン戦略は推進したい。テレビにはPCが持っているようなインテリジェンス機能がない。
– Xboxは、今後12ヶ月でメディア・センターなどより機能を拡大するだろう。
– 年間90億ドルのR&D費を削減するつもりはない。
– GDPを増加させるには、生産性向上とイノベーションの2点しかない。政府は、もっとテクノロジーに予算を振り分けるべきだ。