・コムキャストと有料オンライン配信サイトの開発をしている
・ターゲティング明確なケーブル専門局(音楽専門のMTVなど)は堅調
・新たな映像ビジネスとして、ゲーム市場に興味
Philippe Dauman,
President and Chief Executive Officer, Viacom
2009/3/18 3:45 PM
■ケーブルオペレーターとの関係は複雑
– 経営環境は厳しいが、ペプシ、ベライゾン、ハリウッド映画会社など、若年層にリーチしたい広告クライアントと、インタラクティブ広告のパートナー契約を結んでいる。
– 我々のケーブル専門局(MTV、ニコロデオンなど)は、ケーブルオペレーターに価値を提供し続けている。毎年、ケーブル・オペレーターとの価格交渉は常にタフだ。彼らは、常にアフィリエイト料を上げようとしてくる。それも説明も無しに条件変更を通告してくる。
– スポーツ・チャンネルについて、条件交渉が多い。しかし、スポーツ番組は権利などコストがかかるので、簡単にアフィリエイト料を上げるわけにはいかない。
– 我々のケーブル専門局は、20%が広告枠もあるチャンネルだ。
– 全体の35%の番組を無料VOD化できないか要求されたこともある。アニメ、バラエティなどには応じている。
– 映画はハイエンドな商品だ。コストもかかるが、海外市場も視野にいれている。
– MGM,ライオンズゲートとケーブル専門局を作るのは、クロスプラットフォームが大事だからだ。今年の10月にサービス開始できると思う。
– コムキャストとは、有料オンライン配信サイトについて話をしている。オンラインの分野では色々なビジネスモデルがある。ゲーム市場では、無料のカジュアルゲームから有料のものまで幅広い。どれにでも興味はある。
– コンテンツ配信を多様化し、広告枠拡大のチャンスを広げたい。
■ゲーム市場に興味を持っている
– ケーブル、通信会社は素晴らしい視聴環境を提供している。コンテンツプロバイダーとして、我々はいい関係を構築したい。ブロードバンド環境もこれから整備されるだろう。
– ゲームは、とても興味を持っている分野だ。我々のゲームコンテンツ『Rock Band』は、フランチャイズ化、楽曲プロモーションなどコンテンツマーケティングのプラットフォームになっている。
– ゲーム市場はまだ成熟していないので、サブスクリプションモデル、広告モデル、双方で成長が期待できる。
– オンラインビジネスは、広告、有料、ショッピングの3分野について数年先の計画を立てている。
– マスマーケットに広告枠を提供するのではなく、ターゲティングを明確にしたチャンネル、メディアを用意している。だから、この厳しい経済環境でも、あまり影響を受けていない。- – 特定の広告クライアントから支持されているからだ。ボリュームの面では心配ない。広告単価も下がっていない。
– 良い資産があって、良い戦略があれば、どんな経営環境でも乗り切れるものだ。