モバイル エンターテイメント のイノベーション - NAB2009 –

・モバイルのコンテンツ市場の課題は、データ消費量と収益のアンバランス
・モバイル分野への投資は、過熱している

  1968124  Impact of Innovation on Mobile Entertainment Experience
2009.04.22 3:00 pm

– Rebecca Hanson, VP, Sprint-Nextel
– Sajal Sahay, T-Mobile
– Tim Chang, Norwest
– Raj Ray, QUALCOMM

■モバイルイノベーションで印象に残ったもの

T-mobile 18-30歳世代(Milleniium)が社会の主役になっている。インターネットで育った世代だ。データ収益がボイスより伸びているのは、この世代のおかげだ。

1968124Sprint  4Gを世界初、ボルチモアで開始。アップルなどプラットフォームのオープン化。現代は Multi Screen, Multi Business Model時代で、今までのビジネスをRe:Thinkする必要があるだろう。このオープン化は、WiMaxでも生かされていて、WiMaxでは誰もが自由に端末を作って販売することができる

NorWest  モバイルデータの消費は200%伸びているが、収益は20%しか伸びていない。AT&Tが四半期発表をきょう行ったが、iPhoneが収益増加に貢献している。Appストアは、モバイルデータ市場拡大に寄与している。現在、モバイル分野は競争が激しく、ベンチャーキャピタルはモバイルベンチャーへの投資を躊躇するケースがよくある。iPhone以降、Twitter、Facebookウィジェット以外有望な分野がないのが現状だ。Netbbok、Kindleはあまり注目されていないが、私は破壊的イノベーションなデバイスだと思う

■Kindleについて

1968124Qualcomm Kindleが過去1年で一番のイノベーションだ。自分でキャリアと契約、通信インフラを確保する必要がなく、コンテンツを探すことだけに注力できるからだ

Sprint  KindleのネットワークはSprintが提供している。Sprintは、他事業者にネットワークを提供するビジネスを強化しており、現在300のプロジェクトが進行している。ネットワークインフラのコストが低下しているので、ビジネスのボリュームを増やす必要がある

Qualcomm  SNSのレコメンドがグッズ検索の主要なツールになっている。現代は、デバイス、ネット環境が商品を探すときの限界を定めているのではない。どんな友達が身の回りにいるかが、商品発見のハードルになっている

NorWest  米国のネット環境、ビジネスは、消費者利益に適っていない。定額、パッケージ料金などがもっと普及すべきだ

■モバイルイノベーションのマネタイズ手法は、広告?有料?

NorWest    広告ビジネスは、成長分野だと思っている。ただ、単純な広告ではなく、有料サブスクリプションモデルと広告モデルを組み合わせるハイブリッド方式がこれからのビジネスモデルの主流となるだろう

Qualcomm    モバイルは今後エマージング市場に浸透していく。アフリカ、東南アジア市場では、コンテンツの違法利用は普通だ。さらに、新たなデバイスを購買する余裕もない。チャイナユニコムは、固定通信利用者がモバイル契約にも加入したらデバイスを無料配布するというキャンペーンをして成功している。エマージング市場では今までと違った考えが必要だ

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