VRらしく会議室の壁面が普通の白いクロスからアマゾンのジャングル風になると行った細かい描写が丁寧に作られている。腕時計が外れたり、他人とのコミュニケーションもスムーズにできた。
同社のLukas Garbonis氏に話を聞くと、まだこのシステムは開発段階だが、VRには未来を感じるという。無論、こうした仕組みはVRの方向性として、新奇性はない。しかし、現在はその細かな表現力や、実装された時のスムーズさが各企業のウリである。
3次元ではあるが仮想空間であるVR会議室は、生身の人間が映るテレビ会議とテキストだけのメールコミュニケーションの中間の存在になるのだろう。資料の表示などは、空間の制約がないので自由にできる。
ともかく、どこかに集まるスペースがなくてもチーム運営が可能になる。最近は、空き室を時間貸しするシェアサービスがある。VRもそうした空間のシェアサービス拡大を後押しする存在であることは間違いない。このTeleSoftas社のVR会議室を体験してみて、ノマド、テレワーク的な働き方の選択肢は増えるのだと感じた。