VR:フランスGiroptic社の360度カム

Giroptic社日本カントリーマネージャー、セリーヌ・カステックス氏 デバイス・ガジェット
Giroptic社日本カントリーマネージャー、セリーヌ・カステックス氏
CESでもバルセロナでみたGiroptic社の360度カム。独立メディア塾2月号への寄稿でも軽く触れた。現地で、日本カントリーマネージャーのセリーヌ・カステックス(Celine Castex)氏が来日するということをきいていたので改めて話しをきいた。

Giroptic社の360度カムが新しいところは、ライブストリーミングが可能な点である。カメラに編集機能が入っているので、撮影した360度映像をそのまま観れる。(アプリで見えるのは理解できたが、それをYouTubeで見れるかは要確認)

360度映像の大変なところは、編集作業である。1台のカメラが撮影した動画ファイルだけでも大変なのに、6台つなぎ合わせて360度撮影したファイルを編集するには、その手間もそうだが、まずファイル容量が膨大になる。その手間が省けるのであれば、これは作り手にとってホントに朗報だ。それに、そこまで凝った映像が欲しいわけではない一般ユーザー向けの商品としてとても大きなアドバンテージになる。

また、防水機能でもある。これも一般ユーザーにとって魅力的だと思う。彼女によると水深10M程度のスキューバダイビングで使われるのを想定しているとのこと。水中の360度映像なんて、特別なプラネタリウム的なものでしか体験したことないが、それが一般的になるということだろう。動画の画質は2K。タイププラスやバースト撮影や写真も撮影できる。

同社のカメラは画像のとおり、とてもかわいい外見だが、追加のアダプターも用意されている。いま用意しているのは、電球のソケット状のもの。(下画像右側参照)このアダプターを使えば、部屋の電球ソケットに360度カメラを24時間吊り下げて撮影できる。これも面白い。こうしたアダプターなどを作って貰うようなオープンプラットフォームにすれば、面白くなると思うがどうだろうか。

Giroptic社は2008年創業。もともと不動産業向けにビジネスしていたが、マーケットを変え、Kickstarterで140万ドル(2.3億円)、ほかにシードマネーとして450万ドル(5.2億円)を得てこの製品を開発した。日本では3月末くらいからプリオーダー分を出荷、その後量産体制に入るという。現在、日本での販売網構築のためパートナーを募集している。(訂正:プリオーダー出荷開始日は「4月25日」とのこと)

ちなみに、彼女はCP+にも参加していたが、そこで日本人とカメラとの結びつきの強さを感じたらしい。

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