資料『アメリカ 映像市場の3年後』をダウンロードはここ(722Kb)
地デジ移行で空いた電波跡地は、モバイル系サービスの企業が落札した。そのひとつベライゾンは、LTEを2010年秋に開始すると言っている。来年の今頃だ。
これは、スゴイ!映像をケータイで楽しむ時代が、もう来年には来る。ただ、事情通の若者が言うには、「この不景気だし、やるとは言ってるけど、ホントにやるのかビミョーですね・・・。あんまりニュース入ってこないし」らしい。日本でも同じ時期に始めるらしいが、それもあまり先行し過ぎると仲間がいなくなってしまうので、様子見ながら、駆け引きをしているのがいまの状態だそうだ。
■ ワンセグとLTE
ケータイでテレビというとワンセグだが、LTEはインターネット文化と同じサービス感覚で楽しめる。コメントしたりシェアしたりする機能がないと、ただ受身で見てるだけのテレビはつまらないのだ。
ワンセグは、テレビの進化(エボリューション)だが、LTEでテレビ(?)を見るとなると、これは革命(レボリューション)だ。
■ プラットフォーム跡地
iPhoneって、日本ではあまり実感できないけど、アメリカではソロバンが電卓、白黒がカラー、チベットでうまい寿司など・・・くらいの衝撃があったらしい(複数の米国友人談)パソコンでできたことを初めてケータイでも可能にしたと。
スマートフォンが普及してくると、映像をスタバでお茶しながら見たり、ピザ食べながら見ることも増えるだろう。
そして通信インフラが高速化されてくれば、次になにが起こるだろうか。そう!プラットフォームの出現だ。本(アマゾン)、音楽(iTunes)、写真(flickr)、映像(YouTube)、ショッピング(eBay)、広告(Google)、SNS(Facebook)・・・ 残るプラットフォーム跡地は、ケータイ系だけだ。
■ なにが起きるのか?
モバイル動画配信のプラットフォームは、もしかしたら、YouTube、Huluといったインターネット配信のプラットフォームがそのままモバイルに進出するかもしれないし、またはモバイル専用のベンチャー企業が成長するのかもしれない。。
いずれにせよ、友達とチャットしたり、共有するパソコン時代と同じ機能と、動画撮影、即アップとか、ただ撮るとか、簡単な検索とか、ケータイならではの機能が盛り込まれるだろう。
日本の地デジ移行は今から2年後の2011年7月24日だ。その2年の間に、アメリカはケータイ動画を配信するプラットフォーム(今はまだ誰も知らないベンチャー・・・)が起業、成長するだろう。
最先端と思っていた日本のケータイ文化も、動画分野で、アメリカに抜かれてしまうのか。
デジタル時代は、汎用機、オープンソース文化が主流になる。多様なデバイス、ネットワークに対応するプラットフォームの時代だ。デバイス、プラットフォームを垂直統合するモデルも、アマゾン=Kindle、iTunes=iPodなど根強く残ってはいるけど・・・日本企業の多くも、垂直統合型、囲い込み型が得意だ。
ただ、録画機は汎用ハードディスクをそのまま繋いで、ってことも家電売り場では一般的になっている。先日、ケーズデンキに録画機を買いに行ったんだけど、DVD録画機の売り場が小さくなっていて驚いた。結局、ハードディスクをREGZAにつないで録画することにした。
こうしたワンデバイス、ワンユース主義から離れ、ソフトウェア的プラットフォームを構築できるかに、今後の日本企業の浮沈がかかっている。そして、是非世界を席巻してほしい。グーグル対ヤフーやFacebook対mixiのような、外資の進出をおさえるだけでは淋しいス。
■ でもアメリカも今のところ、ケータイで動画なんて見てない
ってことは、まだチャンスある?
(書きかけ、続く)
ブラックベリーで見てみる、CBS.comケータイサイト(アメリカ コネチカット在住 横川さんに送ってもらった)
- 非常に遅い。画面も小さく、ケータイで見るという感じではない。ちょうど日本の3-4年前と同じくらい?ケータイWOWOWのときに、ドコモでやっと20秒の動画が流せるようになった、ことを覚えている
- 番組検索機能はなく、プルダウンメニューで番組選択。視聴番組が限られているため?
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