DEMO Fall 09 2日目のまとめ with 埋田奈穂子 研究員
★ マシン『翻訳』のベンチャーが勃興。多言語対応、音声、鳴き声、テキストtoボイス、リアル活動をデジタル化する技術
★ 新興市場へのローカライズが必要という文脈。普通のサービスでも、多言語対応するベンチャーが増えた。
★ デジタル化された情報は、再現するのが簡単。例)映像をデジタル化すれば、PC、ケータイ、テレビ、デバイスを選ばない。
★ どんなデバイスにも配信、再現できる分野=『プラットフォーム』が有望。昔は、ハードで実現していたが、今はソフトウェアの時代。ネットでいえば、ブラウザの競争
★ 多言語対応の翻訳ベンチャーは、テキストのデジタル化による多様な再現を可能にするプラットフォームを構築している
★ 言語以外にも違う翻訳分野がある
★ これからのビジネスは、こうした『翻訳=トランスレート』する技術(顔認識、音声など)を開発するベンチャー、その技術を利用しプラットフォームを構築する企業、翻訳されるモノ=コンテンツを作り出すクリエイティブな人の3層で成立
★ 中間の流通業の付加価値は下がる。モノ・情報を運ぶことで得られる価値はインターネットで低下した
★ デジタル映像は、フォーマットを変換すれば、TVでもPCでもケータイでも再生できる。フィルムにプリントされた映画は映画館でしか上映できないし、ノートに書かれた英語は、日本語にはならない。ところが、情報をデジタル化すれば、再生方法は多様化する。
★ 一つのフォーマットでしか再生できないメディアは、その価値を低下させる。そして、多様な再生方法を可能にするプラットフォームに代替される。
★ 今後の流通業は、なにかを翻訳することで付加価値を生み出すしかない
■翻訳・認識・変換系
● Native Tung: サイトを多言語対応にしてくれる。日本語もあり。ドイツ語と英語でリアルタイムでチャットできる。
● Dubzer: 多言語の翻訳サービス。企業ローカライズのためのプラットフォーム。どんな言語にも対応できるアルゴリズムを開発。辞書エンジンの精度は自動的に向上。元ページの変更・修正にリアルタイムに対応。アメリカでMBA(マーケティング専攻)取得後、インドで起業。世界がボーダレスになると、必ず翻訳機能が大事になると思って起業したそうです。
● Answers.com : Wiki、Q&Aコミュニティ。質問に自動で答えるデータベースも用意。4000万ユーザー。イタリア語、スペイン語、ドイツ語でも提供。
● Tunewiki : 曲の歌詞を翻訳するサービス。コミュニティなど基本サービスは完備。40ヶ国語をサポート。iPhone、ブラックベリー、Nokia端末で利用可能。日本に帰ってから、自分のiPhoneにダウンロードしてみました。これはオモロイ。ストーンズの海賊版がたまたまiPhoneにあったので聴いてみると、普通に歌詞がでました。日本語に直してみると。Baby、Keep me Happyは、赤ちゃんは、赤ちゃんを私はうれしい!正規版のアルバムが歌詞のバックに表示されます。How come your taste good ! YouTubeからその曲の動画も自動で検索できまする。
● My Vocal : テキストto音声技術を使い、雑誌、新聞を音声コンテンツに変換。通勤中に使われることを想定。パリでも地下鉄通勤が多いので思いついたそうです。
● Digitrad Communications: OrganIP を発表。Facebookチャットを利用した電話。電話したい人の名前を入力するだけで、OrganIPが色んなフレンドリストからその名前を探し、電話をかけてくれる。もう電話番号はいらない!名前を見つけ、コンタクトをとるときに、VoIPを使うサービス。オモロイ!パリ発
■ 業務効率化系・カレンダーSNSのようなもの
★ Facebookが顧客データベース、グーグルマップ、GPSが位置情報、この2つにもう一味加えたマッシュアップサービスが多い。
★ 誰もが利用するサービスとして、カレンダー機能を友達と共有、フレンドリストの整理、交通・天気情報をシェア、というのがトレンド
● Gogrok Technology : 仮想化ドキュメントのコラボ作成ツール。台湾の企業。漢字で書くと『谷克』 語感がいいから名付けたそうで、意味はないそうです。
● Zorap : 友達とリアル・ソーシャル・インタラクション。映像、画像、チャット、テクストなどをブラウザで共有
● Liaise, Inc : IM、eメールどれが重要なのか自動でカテゴライズ。自動アクションリスト作成ツール。リエーズを発音します。今回の受賞企業。
● Indigo, LLC : Dekks を発表。どの社員がどんな知識・技術を持っているかをビジュアル化。新しいプロジェクトチームを開始するときに便利。Dekks上でやりとりされる会話、質問と回答をランク付する。社内SNS。月額4-10ドルで課金予定。ブラジル発
● Rseven : モバイルカレンダーをPCとシンクロ。ブラックベリー、ウィンドウズモバイル、シンビアンベース。月額2ドルモデルを2010年2月から開始。カレンダー=手帳は、普遍的なサービスなので、このビジネスを開発した。メールの頻度、電話をとったかどうか、などをグラフで表示。友達の親密度がわかる。日本のケータイサービスは、キュートでクレイジー、サービスが進んでいるのは知っている。ほとんどのアメリカ人は、理解できないのではないか、と話してました。熱いよ。
● Tungle : スケジュールを友人と共有。カレンダーアクセラレーター。アウトルック、グーグルカレンダーとシンクロ。GPS、グーグルマップとも。iPhoneにも対応。無料サービス。日本のiPhoneでも加入できましたが、英語表記のみっす。
● Whodoyouknowat : 人脈のマネジメントツール。新規営業するときに、ターゲット顧客に辿りつけるような人脈を見つけてくれる。
● Lunchster : ランチのアポを取ることに特化したサービス。ビジネスランチのレストラン予約、顧客のアポを取るのが面倒なので開発したそうです。Facebookのフレンドリスト、GPS、グーグルマップをランチというキーワードでマッシュアップしたサービス。日本だと同僚と近所で飯食うだけだけど、と言ったら、少し悲しそうな顔をしてました・・
■ デジタル広告、広告指標
● Scientific Media: Dot.com を運営。SMSショートコードとインターネットをつなぐサービス。SMSをメディア化。新興国ではテキストメッセージが一番リーチ数多いメディア。創業者は、元々天文学者。アフリカにぜひ進出したいそうです。
● Burt AB : クリエイティブエージェンシーに広告指標(CTR、エンゲージメント、視聴分数)を分析、提供。ビジネス開始3ヶ月。10月に新サービスRichを開始。スエーデンの企業。
● ePulze: 会話、ブログからニュアンス、ネガティブ、ポジティブを判断。マレーシア企業。なぜか会場の受けはあまりよくなかった・・・ なんで
● Glam Media: Tinkerを開始 Twitterのフィードを集めたTwitter掲示板?「#:ハッシュタグ」みたいなもの。自分の好きな話題のカテゴリを作れる。あるキーワードで集められたメディアとして、広告を集めやすい。広告代理店のマイクロブロギングをメディア化する取組。Glam Mediaは女性向け媒体を運営するメディア企業。日本にも進出。
● 80legs : クロウリングテクノロジーを顧客に提供。20億ページを5台のPCが検索する。セマンティック検索エンジン。クロリングするページ数に応じて課金。
● VicMan Software : 画像マネジメントサイトpho.to。画像修整が簡単にできる。デジタルノイズ加工。フォトコラージュなど。Photo Bucketのようなサイト?英語、ロシア語でサービス。
● Pinyadda : オンライン情報の収集ツール。不要な情報をブロックするフィルター機能が新しい。。らしい・・ 新しいdigg、deliciousみたいなもの。