ラジコ radiko 講演メモ

ラジオ聴取環境

■ ラジオ市場

–  今年の検索ワード4位がradiko。1位がiPad、6位がAKB48
–  10代のメディア接触率は、テレビが73%、インターネット40%、ラジオは5%。
–  ラジオも低いが、テレビが4分の3しか見ていないのが衝撃
–  ラジオメディア市場は1991年がピーク。2008年までに1000億円減った
–  音楽市場も同じ
–  ラジオはザッピングしないメディア。1人が週当たり聴いているラジオ局は1.7局。スイッチオンとオフしかしない機械

ラジオ広告市場2406億円(1991年)⇒1370億円(2009年)

■ はじまり

–  2005年東京5局に提案。竹中大臣が就任。放送通信融合施策前になるのでやめてくれと
–  著作権は、「有線放送ラジオ」とし、放送の範囲内ということで許諾を取った。マルチキャスト。
–  2008年4月試験配信 IPv6対応だったので、NTTフレッツ網でウィンドウズVISTAでないと聞けなかった。
–  2009年8月権利者へインターネット配信としての許諾を提案。権利者側もユーザーに届かないことにはしょーがないという感じに変わっていた。
–  IPv4ユニキャストで。
–  サービス区域は東京、神奈川、千葉、埼玉。在京局は1都6県の免許を持っている。
–  FM東京とJ-Waveは東京の免許しかない。⇒実質どちらの局も埼玉でも聴ける。
- イーモバだとどこにいても聞ける。
- NHKは、放送済みのIP送信はOK。⇒NHKオンデマンド。放送と同時のサイマルを通信で行うことはいいか、悪いか法律で明言されていない。ので参加していない。

DSC01685

■ マーケティング

–  ユーザーはラジオより若い40代
–  利用は夕方から夜が多い
–  rajikoは、ザッピングされている
–  いままでラジオは日記式聴取率調査しかなかった。2ヶ月に1度。
–  クッキーは利用していない。
- IPアドレスからどこで聞かれているかわかる。IIJや東京大学が多い。
- CMはローカルもののみ。全国一律の広告はあまりない。なのでBS波も苦戦している
- お菓子メーカーのCMも、沖縄と北海道で2ヶ月くらい違う。

radiko 利用時間帯

■ 制作体制

–  放送局にエンコーダ置いたりするのはワークフローから考えて無理。マスターの人が放送しながら、rajiko用コンテンツ出すのは現実的でない
–  放送局は何もしないでいいように変えた。音声データを流すだけ
–  メディアセンターを設け、マルチデバイスに対応。各局のリンク貼ってというやり方は、選局に時間がかかる。1回1回セッションが貼られることになる
–  音声チューニングには職人技を多用している。とくに音声はデジタルぽくなると聞いていて疲れてしまうので、特定周波数にフィルターかけたり。
–  1.5秒で選局。全局を1本のストリーミングのように配信している。
–  放送から遅れる。時報は外している。
–  10月からシステム二重化。安定化
–  コーデックはHE-AAC。着うたフルと同じ。
–  iPhoneは独自配信プラットフォーム。MP4、AAC、QuickTime利用。
–  アンドロイドも7月中対応
–  著作権30以上の団体から許諾
–  SI情報、番組表データをラジオで初めて共通化できた。

■ インタフェースの工夫

–  ラジオで放送されているCMの関連情報を自動表示している。「●●で検索!」ではなく、検索しなくても即目的サイトに辿りつける
- 気になった曲をメモできる機能。Now On Airリストも表示。一目でわかる。
- 曲から楽曲販売サイトでなく、アーティスト個人のページにリンクすることも考えたい

2010年7月9日 東京国際ブックフェア

コメント

タイトルとURLをコピーしました