インターネットの広告指標について – Media Summit New York 2009 –

・インターネット広告市場拡大のボトルネックは、クリックから商品購買までの流れがわかりづらいことだ
・インターネット広告の指標は統一化されるのが望ましい

Media summitAdvertising Accountability: Metrics and Analytics around Video, Social Media, P2P and User Generated Media
2009.3.19 2:15 PM  

– Debbie Solomon, Senior Partner, Mindshare
– Ken Papagan, President & Chief Strategy Officer, Rentrak
– Vipin Mayar, EVP, Global Director of Data, MRM Worldwide- Anthony Psacharopoulos, SVP, comScore, Inc.
– John Lowel, President, Starcom USA
– Todd Narwid, Vice President, New Media, NDS
– Jon Gibs, Vice President, Media Analytics, Nielsen Online
– Mark Ghuneim, CEO, Wiredset, Moderator

■ 多種多様化された広告の弊害

 オンライン広告はここ2-3年で、分散化した。特に、クリエイティブ、広告フォーマットなどでは多種多様な方式が生み出されている。我々は、広告の統一指標を構築しようと考えている。広告フォーマットの多種多様さが、クライアントへの説明、営業に支障を来しており、消費者とクライアントをつなぐという広告業界のミッションが果たされていない。(Nielsen Online)

■ 広告指標だけでなく、自社ビジネスとの本質的な関連が重要

– データに頼り過ぎている面も問題がある。小売店のキャンペーン広告の場合、実際の購買額がROIによる判断ベースになるべきだが、実際は、オンライン上の数値を追うだけになっている。(comScore)
– 課題は、リンケージだ。クライアントはクリック率ばかりを気にし過ぎている。本当は、クリック数の単価コストをベースに広告効果を判断すべきだ。また、出稿した広告のクリックが自社ビジネスの何に影響するのか、売上なのかブランド向上なのか、といったビジネスの本質を考える必要がある。クリックと自社ビジネスオペレーションのどこに相関関係を求めるか考えるべきだ。(MRM Worldwide)
– 我々はケーブルテレビ、IPTVの視聴履歴データを保存している。ターゲティング広告は、単純にデータをいかに大量に集めるかがポイントだ。プライバシー問題については、我々は個人的なことは何一つ知らない。何をブラウジングしているかだけを知っている(Rentrak) 
Media summit– 最初にインターネット広告で問題になったのは、リンク先がギャンブルやポルノサイトだったからだ。それからクッキーを利用した行動ターゲティング広告が登場したが、クリック率は0.2%という低さにとどまっている。(MRM Worldwide)
– 消費者の嗜好と無関係な広告があふれているので、クリック率が低下している。(Mindshare)
– オンライン動画の視聴時間が増加しているといっても、視聴者はただ動画をクリックして最後まで視聴しているかどうかわからない。したがって、コンテンツの最後に広告がでてきてもクリック率が上昇するわけがない(MRM Worldwide)
– 消費行動のコンテクストは重要だが、消費行動のロイヤリティがどこにあるかを見極める必要がある。iPhoneは成功したが、同じ機能を持つケータイ端末が全て成功するとは限らない(Rentrak)

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