2012年アメリカ大統領選挙のメディアキャンペーン戦略

Obama Impeach

Q どのようにターゲットにリーチするのか?

民主党 : 予算とリーチ数をシンプルに比較し、効果的なキャンペーンを組み立てる。全てのメディア消費行動データを突き合わせて、メディアプランを練る。ナショナルキャンペーンとローカルと組み合わせる。ターゲット数が少なければ、ケーブルテレビや衛星放送の広告枠も買う。ケーブルテレビのエリア限定枠を細かく買うと、ROIがよい。グロスの金額云々ではなく、リーチ数への単価が安ければいい。予算の効率性だけを気にしている。

Q 賛同者を新たなに増やすには?

共和党 : FOXやMSNBCなど、CNNは誰もが見ている。予算規模によって買える広告枠が決まってくる。American IdleやNCISの広告枠が買えればいいが。デモグラフィックとエリアでターゲティングを考えて絞らなければならない。

民主党 : 10ヶ月間、ゴルフチャンネルの枠を買い切った。インタラクティブな情報提供が重要だ。

Q インタラクションが重要。私にはいまだにオバマキャンペーンのテキストメッセージが、ほぼ毎日送られてくる。オバマ大統領が議会で何を話したなどの活動報告だ。ツイッターなど新たなテクノロジーで試してみる価値のあるものは?

民主党 : ソーシャルメディアは、キャンペーンに必ず必要なものとなっている。テキストメッセージを転送したり、パソコンでなくてもスマートフォンでアクセスできたりする。

共和党 : フェイスブックは大きな影響力がある。ターゲットに明確にアクセスできるから。インターネット上の人格が明らかになっている点で助かる。4歳でもチャットが使える。12歳から20歳までの世代が何を使っているのかを考えている。

Q 10時の番組に出演、それについてツイートしている。こうしたマルチプラットフォームな露出は必要なのか?

共和党 : イエス クロスプラットフォームは鍵だ。露出量が大切。

民主党 : コンテンツが重要なので、プラットフォームによって適切な時間やコンテンツを出す必要がある。フェイスブックユーザーはフレッシュなコンテンツを求めている。

Q 予算がかなり必要。ターゲッティングするには

共和党 : 多くの予算は、エリアターゲットに割かれる。2008年大統領選のときは、予算の68%はローカル局の広告枠買いに

共和党 : ナショナルキャンペーンの役割もある。

民主党 : ナショナルであるが、同時にローカルにデリバーされる。50州すべてが違う。

Q ケーブルテレビの役割とは

民主党 : 番組、ケーブルとかインターネットの違いではない。ウォールストリート
ケーブルテレビのターゲット

共和党 : キャンペーンの設定。ケーブルテレビで運営するのは大変。コンスタントにCMを流す。4時間おきとか。ケーブルテレビではそれが簡単に可能で便利。

Q 2012年大統領選で、いま誰がリードしているのか?

民主党 : 判断にするには、まだ時期尚早すぎる。まだ、間口は広い。絞られるのは2012年5月くらいだろう。シンプルに考えて2012年11月の失業率がそれくらいになっているのかが鍵ではないか。

共和党
: 選挙戦の最後の6ヶ月は、候補者が2人に絞られ、両陣営の政策が争われる。共和党の候補者選びは、最初揺るやかに色々なパーティー等で紹介され進む。ティーパティーから候補者を出すのは、彼らが違うルールで候補者を出すという話になるかもしれない。

Q ティーパーティは、新たな保守勢力?

民主党 : ティーパーティから、2010年新たなに4万人が選挙に参加した。共和党にとって助かる動きだった。ブッシュ大統領の選挙戦は、51対48で接戦だった。税金、経済成長、安全保障などのテーマが議論の中心になるだろう。

参考:

Facebook幹部が参加したオバマキャンペーンのセッション (2009年3月 ニューヨーク)

2011年6月15日 Cable Show 2011, Chicago

David Axelrod オバマ政権、大統領顧問(Senior Advisor to President)
Ed Gillespie ブッシュ政権、大統領補佐官(Counselor to President)

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