・ディスティネーション・サイトの構築が困難
・番組のブランド化が重要
Tuesday, October 30th, 2007
3:50 PM – 5:00 PM Los Angels
– Matthew Evans, Vice President, Digital Media and head of NBC Universal Digital Studios
– Jon Vlassopulos, VP, Digital Media, Endemol USA
– Betsy Scolnik, President, National Geographic Digital Media
– Brent Weinstein, CEO, 60Frames Entertainment
– Joe Michaels, Senior Director, Business Development, MSN Entertainment & Video
– Jeff Berman, GM, MySpace TV
– Tim Chang, Principal, Norwest Venture Partners, Moderator
Q. コンテンツサイドから見るとブロードバンドのプラットフォームは、統合したり多様化しているように見える。広告など、新たなビジネスモデルは無いか?
MySpace SNSは、SNM、つまりSocial Network Mediaである。ユーザは、「We」 (⇔You)で発想する。SNSは、Deep Community Experienceである。ユーザになるべくワンクリックで済むようにサービスを提供している
60Frames UGCが盛り上がっているが、質は良くない。プロフェッショナルはコストが掛かる。60Framesは、その中間を狙っている。しかも、アグリゲーションでなくて、オリジナルで勝負する。料理が上手かったり、趣味の世界で才能がある人はいる。オリジナル・コンテンツや、そのマネジメントの事務所機能もビジネスモデルとして成立する。音楽産業は同じ流れにある。才能のある人は、どこにでもいる。それを発掘して、コンテンツを制作する。
NBCユニバーサル ロングテール・コンテンツが新しいモデルになると思う。特に、参加型の番組(例:Junior Brat)には可能性がある。ライセンス購入ではなく、NBCユニバーサル自前で作っている。
Endemol 双方向番組を10年以上作っている。最近、コムキャストと番組を作った。視聴者の50%が番組に参加した。また、キッズ向けの番組も成長すると思う。ウェブでのゲームとTVの融合をBBCのCBBCでやっている。
Q. オンラインの番組はTVとどのような関係があるのか?
National Geographic 短尺映像をオンライン用に制作している。それをユーザがシェアし
たり、会話のネタにしたりする材料になっている。ユーザーがコミュニケートするのは、買ってきた番組を集めるだけではダメで、ナショナル・ジオグラフィックは、オリジナル番組だから可能になtっている。また、毎日メールニュースを出している(かなりのロングテール)。これもオープンにしていて、ファン同士のコミュニケーションが盛んになっている。一方通行の会話ではダメ。
Q. ネット上のコンテンツはコンテンツホルダー側のコントロールを失うことになる。良いことか、悪いことか?
Endemol (制作者側の立場から)デスティネーションをどこにするかを決めるのが困難。番組のブランド作りが大事。
National Geographic ウィジェットに注目している。ただ、ウィジェットの貼られ先までコントロールできない。要注意。
Q. Loss Controlになった場合のリスク
60Frames オンラインでやる場合、綿密な計画でなく、成り行きでリスクを埋め合わせている。
National Geographic 小規模だからそうできる。自分のブランドに忠実であるべき。
Endemol ブランドが大事。
NBCユニバーサル ブランドも大事だが、ブランドを作っていくのは困難。
Q. 今どのようなコンテンツを考えているか?
National Geographic Tell Story。この番組が、どれだけ違っていて、どれだけ特別がを伝える。Stand Aloneの番組ではダメだ。
60Frames 短尺の番組はコメディ。これからはウェブでの長尺番組が成長するだろう。
MySpace 自分たちのプラットフォームで自動的に番組が作られていく。
NBCユニバーサル 伝統的なマスメディアは今でも利益があがっている。広告主は、リスクをとって投資しているようなもの。
Q. オンラインの広告モデルについて
Endemol 新たな広告統計手法が必要。
MySpace ウチのデータベースを使えば、自然にデータが揃う。
60Frames 今までのメディア・バイヤーは、この時間帯だから、このくらいのオーディエンスが見込める、という予測で広告枠を買わされてきた。自分たちは、ターゲットにあったコンテンツを作っている。(ターゲットありき)それは、広告主にとって、コストの削減につながっている。