3Dについて

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 ■ 身近な3D

幕張のマリンスタジアムに行くと、3Dバッティングセンターがある。プラバットを持って、ナルセとかシュンスケと対決できるのだ。1回200円。僕も試してみた。ホームラン1本。スタジアムのライト裏にあるリアルにボールがでるバッティングセンターのチケット1枚ゲット。やった!

3Dと言えば、ディズニーランドにあったキャプテンEOだ。マイコーが踊りながら手のひらからビームを出して、魔女をもとの美人に戻してあげる。いつもスグ入れたから、行くたびに見た。もうないけど。。

iPhoneにも、Jucy Bitsというベンチャー(多分・・)がやっている’3D Camera’というアプリがある。100円。さっそく、購入して使ってみる。こんな感じ(下の動画は使ってるところ。右の写真は合成された写真)。iPhoneをズラして2回撮影(左目と右目用の画像を撮る)、2回分の画像を合成してくれる。立体感を得るには赤青メガネが必要なので、実際ウキあがるのか、まだ試してない。。。

■ アメリカの3D熱・・・

NAB Show 2008に行ったとき、ジェフリー・カッツェンバーグがビデオ出演で、これからは3Dだ、なんてコメントを寄せていた。なるほどねー、なんて思ったけれど。どうも、目が痛くなるよなー、気持ちのほうが強かった。

BskyBの3Dに関する講演内容はこちら)。他にも、南米、ヨーロッパですでに3D放送を実験しているテレビ局がセッションを行った。

3Dになれば、編集技法、撮影技法が変化するということだ。3Dは、自分がまるで映像の世界の住人になったような気がする。あまり短いカットは多用しない、俯瞰ショットよりローアングルの方がより立体感を味わえるなどと語っていた。ブラジルのテレビ局は、リオのカーニバル映像を見せてくれた。広告もCM枠を設けないで、そのまま缶ビールが浮かんでる広告を見せていた。

3Dを新たなビジネスチャンスと見る向きは、米国の映画館で3D上映が2D上映よりも興行成績が良かったというデータを多用している。2005年の「チキン・リトル3D版」の成功が、ハリウッド・スタジオを3Dに向かわせた。3Dだと11ドル、普通は大体6-11ドルくらいなので、売上増になる。

アメリカの映画館3D化を仕切っているのは、Real D社。映写機をグルグル

■ 3Dの基本的な仕組み

モノを立体に見せるためには、モノをズラして見せるってことはなんとなく知ってた。それに赤と青のメガネをかけると立体感が得られる、と言われて「学研」「科学」「子供の科学」を読んでいた少年時代から、何度となくこの赤・青メガネをかけた記憶がある。しかし、ここまで。

3Dを理解するのに大事なキーワードは、偏光特性という言葉。むかし、色彩占いの女性に、「色とはズバリなんだとお思い?」と聞かれ、「ううっ、」となり、「色とは波よ」と言われ、波=波動・・・怪しい、と思って以来、また思考停止。理系知識は、ハナから毛嫌いしてしまう習性が邪魔していた。

とりあえず、色々調べて、色とは光、光は波、3Dは、光を伝達する波を2つに分け、左右の目にその1つずつを見せることで、立体感を生む、という理解をしてみた。波っていうのは大事なんですね。

よく巷で「3Dには2つ方式がある」と言われ、とっさになにを思い出せばいいかというと・・「ソニーは、テレビ走査線に1本毎に左右用映像を配信、偏光フィルムを走査線につけ、メガネをかけることで、左目は左用の映像しか見えなくなり、右目は右用の映像しか見えていない、それを脳で合成、立体的になる」ってのと、

「パナソニックは、テレビを1秒間に120回、パッパッとチカチカさせ動画を映している(フレームレートという。教科書の隅に書いたパラパラマンガ)けれど、その120回を60回毎に左目と右目の映像を交互に流す。僕らは赤青じゃなくて、もっと格好よさそうなメガネをかける。このメガネにはシャッターがついていて、テレビモニタの1秒間に120回、パッパッとチカチカさせるのと同期しており、右目用の映像は、右目でしか見れないようになっている。1秒間に高速でチカチカするので、脳で左右の映像が合成、立体的になる」 と咄嗟に考えればよい・・って無理か。字が大杉

とりあえず、3Dを実現するには、左右用2種類の映像と、それを片目だけに届けるモニタ、左目は左目だけの映像だけを選択するメガネ、の3点セットが必要と覚えてみる。そして、家庭で3Dが可能になった背景は、よりたくさんの情報が送れる仕組み(HD、高速フレームレート)が整ったから、と覚えてみれば、これから3Dの方向性が理解できると思う。

BskyBは、HD用チャンネルを利用して、HD用高画質映像を流す代わりに、3D放送を始めるし、日本だってBS11で実際にもう3Dを放送(番組はディズニー)しとるよ。専用のテレビを買わないと2画面テレビみたいに見えるけど・・・

■ 3Dの基本コンセプトは、左右別々の映像を出力することで、立体感を生むこと。2Dよりも、2倍の情報量を送信・出力・処理する必要がある。

■ 偏光特性(特定の光(映像情報=左目用映像、右目用映像)だけをキャッチする)を利用する方式と、時間差で左右の映像を出力する、の2通りがある。

■ 偏光を利用、フィルムメガネで3Dを見る方式は、目が疲れない。シャッター方式は、目が疲れるが、既存インフラ(テレビモニター、送信設備など)をそのまま利用できる

■ 大容量を送信できる衛星放送、大容量を保存できるBlu-Rayの普及、テレビモニターのフレームレートの高速化(今まで1秒間に60フレームだったのが、2倍の120フレームまで可能になった)が、3Dのホームシター化を後押ししている

マリスタの3Dバッティングセンター、結構いいよ~

レンチキュラー 裸眼で立体画像が見れる

参考: Interop Tokyo 2009の3D展示について 

参考記事

■ 3Dジレンマ: 3Dスクリーンが少なく、興収が伸び悩むケースも (Sig ALert at the CInema, pp 8-9, Hollywood Reporter 2009.11.09)

-  『アイス・エイジ』は、当初1,600スクリーンで上映されていたが、4週目に600スクリーンに減少。4週目で200万ドル達成はできなかった。

-  年末の『Avater』公開までに、Imaxは3D映画館を280館に増やす

-  2010年夏シーズンは、15-20本の3D映画上映のオファーが来ている

-  アナログ3Dのプリント費は、5万ドル。プリント期間も3ヶ月かかった

-  現在は、デジタル3D、配信費用は200ドル、2週間に短縮

-  アメリカで配給業をしている友人は、インデペンデント映画の上映で、プリントに60万円かかる。ブルーレイだと5万円。4000人集めて、800ドルくらいしか儲からない、と言っていた。

■ アメリカで3D映画を見てみた

-  Crowdy with a chance of Meat Balls

-  サンディエゴのモール内映画館。Regalチェーン

-  月曜15時10分から。客はほかに2組のみ

-  3D映画の料金は、12ドル。2Dは10ドル。料金表では、3Dは、3.50ドル増し

-  入口で Real Dのメガネを受け取る。ビニール袋に密封されている

-  映像が浮き上がるというより、奥行きがでる感じ。遠景が奥まり、遠近感がでる

-  近景から遠景まで、5層くらい表現できる?

-  見終わったら、館内のリサイクルボックスに回収。強制ではない

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