Philip Rosendale Linden Lab ( Second Life ) CEO 基調講演 – NAB 2009 –

インターネットは、検索ツールから、生活の場へ

Linden■Second Lifeのユニークさ

– 誰もが、リアル空間と同じ雰囲気で、自分の空間を作れるよう設計
– また、その空間で、友達を作れることができる。Second Life内で、友達を見つけられることが、利用者が増えている要因のひとつ。人間は誰でも友達がいないと生きていけない。
– 空間は人間の記憶、活動に重要なファクターだ。バカンスに読んだ本のタイトルはみんな覚えてられる。なぜかというと、バカンスの場所と本の記憶が紐づいているからだ 

■Second Lifeの経済規模は、米国中堅都市なみ

– Second Lifeは30,000台のサーバーで動いている。サーバー1台で、情報量は200テラバイトだ
– 現在4,000人が、Second Life内の仕事(デジタルグッズを制作、販売)で生活している
– 60,000人がSecond Life内の活動でキャッシュフローが黒字
– 毎日150万ドルの取引が行われている。米国の中堅都市と同じ経済規模に成長している
– 日々商売をしている人は、250,000人。
– 平均利用時間は4時間/日
– 本物のストラトキャスター58年物は手に入らないが、それを保有している人が、そのギター音をSecond Lifeで販売している。バーチャル世界では、リアルで入手困難なものが手に入り、楽しめる

■法人ユーザー、政治家のコミュニケーションツールとしの利用が増加

– IBMは会議にSecond Lifeを利用している。
– 新たなセキュリティ機能も追加している
– 自分も、社内会議はSecond Lifeで行う。どんなサイズの会議も可能だし、無料なので便利だ。
– Linden Lab社員は7つの拠点に300名以上いる。
– Second Lifeは、3Dステレオ機能があり、バーチャル空間で左に座っている人の声は、左から聞こえるようになっている。
– オバマ大統領がタウンミーティングをしても参加できる人は限られている。Second Lifeだけでなく、インターネットを利用していろいろな人の意見を聞けることはいいことだ

■Webの将来

– 10年以内に、誰もがSecond Lifeのようなバーチャル空間に自分の部屋をもつだろう
– 現在のWebが将来の姿だとは思わないほうがよい。デバイスの技術革新はこれからも続く。

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