インターネットの無料動画配信が、有料放送モデル市場を縮小させ、さらにケーブル専門TV局の利益が縮小し、現在のメディア・コングロマリットのビジネスモデルを破壊する
When Will the Web Kill TV?
1:30 pm, 2009.04.20
パネラー
– Jonathan Howard, VP, Ateme
– Jeremy DuJardin, VP, Genesis
– Lance Ware, SVP, Technicolor
■インターネットはコンテンツ配信網として最適か?
– 放送は、広告モデルで成立してきた。それは、流通コストがインターネットよりも少ないからだ。マルチキャストが不得意なインターネットの動画コンテンツが増加するにつれ、誰がインフラ費用の負担をするかという問題がでてくる。そこに、CDN企業が活躍する余地がある(Genesis)
– インターネットコンテンツは、現在リビングルームでみることができない。メディア・センターなどの新しい視聴方法の提案がこれから主流になり、リビングルームでも見れることになれば、CDNはもっと必要になる(Ateme)
– インターネット動画の視聴体験がテレビ時代に逆戻りすることはない。
– Victoria Secretのファッションショーのネットライブは、視聴者が多過ぎてクラッシュした。インターネットが放送並みの品質でマスターゲットに動画供給できるのはまだ時間がかかる (Genesis)
– 報道ニュースは、HD化する必要もあまりなく、ファイル量が少ないコンテンツなので、ネット伝送に適している。H.264フォーマットだと、ビットレートを落としても奇麗な画像がでる (Technicolor)
■コンテンツのビジネスモデルのデジタル化は止まらない
– アナログダラーからデジタルペニーの流れは止まらず、デジタルの将来は保証されている (Genesis)
– コンテンツのマーケティング手法をもっと効率的にする必要がある。いろいろな流通網を利用するべきだ
■インターネットは、テレビの代替手段になるのか
– FiOS TVやU-Verseは、コンテンツ契約が通常と違う。
– 最近のメディアの課題は、Tipping Model(接触頻度)だ。メディア、コンテンツホルダーはどのように収益をあげるのか?(会場から)
– ライブ中継が最大のコンテンツになるだろう (Genesis)
– TivoはCMをスキップしたが、YouTubeはテレビ自体をスキップする。 IPTV、ケーブルなど既存のデリバリーツールはインターネットに代替されるだろう (Ateme)
– 18-30歳層は、テレビは第2のメディアで、最新情報を得るメディアではない(Technicolor)
– 米国はブロードバンドの普及がまだ進んでない。ネブラスカ州などでは、ハイ・スピードインターネットサービスが受けられない(Ateme)
– ケーブル、衛星以外にもコンテンツサービスを受けられる選択を消費者が受けられるのは大事なことである
– ローカルテレビは、今後もっとオリジナルコンテンツを増やすことで、インターネット時代を乗り切れるだろう (Ateme)