タイムシフト視聴へは、クリエイティブの工夫で対応するしかない
■Marketing Strategies in a Time-shifted World
2:30pm 2009.04.21
パネラー
– Chris Allen, Starcom USA
– Jason Lopatecki, TubeMogul
– Phillipp Stauffer, Accenture
– Scot Susskind, Interpublic Media Lab
■デジタルデバイスの発展がターゲティング広告にメリットをもたらす
– あらゆるメディアは、多様化するコンテンツ流通網を利用したほうがよい。コンテンツホルダーにとって歴史的にこのようなチャンスはめったににない(Starcom)
– デバイスは、どんどん融合する。Xboxは録画機にもなるし、フリーソフトのメディアセンターは今後最も注目される分野だ。マイクロソフトは、Xboxを利用し、コミュニティを形成し、広告ビジネスに注力しようとしている(Accenture)
– Project Canoeなど、テクノロジーが進歩し、STBを使った新たな広告手法が開発されている。広告はTime Shiftに対応できる(Interpublic)
– Nielsenも新たな指標を作っている(Starcom)
– Tivoは一番頑張っている。課題は、広告価格が高いことである。ターゲットによって、効果のでない広告手法もある(Starcom)
■テレビとインターネット動画の広告指標の統一化が望まれる
– プラットフォームによって千差万別だ。指標も違う。テレビはGRP、インターネットはCTRだ。指標を統一し、広告クライアントに交渉するのは、骨が折れる(Interpubic)
– Tivoが提供しているドミノピザの宅配サービスは成功している。今後広告枠へ出稿をもらうのではなく、直接購買につながるモデルが大きく成長するだろう。(Accenture)
■広告メッセージは、テクノロジーだけでは届かない
– Super Bowlの広告を見ればわかるように、広告も内容がよければ、スキップされない。(Accenture)
– マーケティング・メッセージが届かなければ、ユーザーからの反応は得られない。テクノロジーだけでは、乗り越えられない壁がある(Starcom)
– Tivoは、 SNSのような番組に属する視聴者コミュニティができる。番組の面白さを語るということは、メッセージが届いているということだ。タイム・シフトされても、コミュニティに広告出稿する手法がある(Interpublic)
– 消費者は、非常に賢くなっている。企業がコントロールした一方的な広告は効果がない。インタラクティブな手法を取り入れなければメッセージは届かない。(Starcom)
– 企業のCMOの84%はDVR普及によるタイム・シフト視聴による広告効果減少を気にかけている、という調査結果がでた(Accenture)
– Weather Channel, News,スポーツ生中継への広告枠は、Tivoによってタイム・シフトされない広告枠だ。(Interpublic)
– 現在、タイムシフトしなくても、テレビを見ながら、Twitter、Facebookをしている。こうしたメディアと連携したクロス・プラットフォームな広告手法は有望だ(Accenture)