・ ベビーブーマー世代は、まだまだ収益源だ
CBSムーンベスCEOの基調講演 (Les Moonves, CEO, CBS) 2008年3月
Q. 広告モデルの劣化について
– まず打撃を受けるのは、ローカル市場。CBSの広告クライアントは、ナショナルクライントなので、影響は少ない。
– NCAAのネット配信、スーパーボウルのCM、まだまだマス広告モデルは大丈夫だ。(Sky is not Falling)
– ベビーブーマー世代は、テレビをよく見ており、まだまだ我々の収益源だ
– CBSは、テレビ、ラジオ、インターネット、屋外看板と、マスからパーソナルな媒体を保有しており、クライアントのどのようなニーズにもこたえられる。
Q. メディアポートフォリオの拡充で、新たな買収は?
– Facebook、Weather Channelない。あらゆる可能性を調査している。
– 株主還元よりは、新たな収益源育成のための投資にまわしたい
– ESPNの買収はない。ディズニーが売りに出してもいない
Q. オンラインコンテンツについて
– CBSは、Huluと似た戦略だが、ディズニーの戦略とは違っている
– コンテンツを獲得、シンジケートすることで媒体力を高めている。
– CBS Audience Networkを立ち上げた
– NCAAのネット配信など、コンテンツのタッチングポイントを増やしている。(“March Madness”といわれ、3月のNCAAは日本の甲子園のような熱狂を見せる。今まで、ローカル放送しかしてなかった中継を、CBSがネット配信することで、出身校のゲーム中継を職場で見れるようになり、全米の生産性を落とすという記事がある)
Q 視聴率が低下、2位に転落しました
– C3(3日後までの録画視聴も視聴率に加算)を採用しわかったが、コンテンツは見られている。
Q ラジオについて
– ラジオビジネスは急成長は見込めないが、収支トントンには出来る
– 政治家の選挙CMに適したメディアだ
Q 音楽ビジネスについて
– Last.fmの買収は、音楽が単純に聴けるというよりも音楽の周りにコミュニティ(Get community around contents)があることに意味がある。
– ロンドンベースの会社なので、70%以上が海外からのアクセス
– 数値目標はないが、海外進出は積極的に行いたい
Q 映画ビジネス
– バイアコムとの契約には、CBSが映画を作ってはいけないとは書いてない
– SHOWTIMEのように、映画をRENTして放送するビジネスを見ていると、どうせなら制作してはどうかと考えるようになった。
– CBSの映画スタジオはゼロから始めたので、経費なども安く工夫している。
– 看板、ラジオなど自社媒体を通し、プロモーションが可能だ。
Q CEO契約は2011年まで。それ以降どうするつもりか?
– ずっと働き続ける。レッドストーン(バイアコム会長)とは毎週1回ミーティングをしており、関係は良好だ。
Q 好きな番組は?
– ソプラノズ、主演のジェームズ・ギャンドルフィーニが好き、クリミナル・マインド