バリー・ソネンフェルド監督 講演、テレビ局は自らのビジネスモデルを崩壊させてしまった・・・ - NAB 2008 –

・ 3Dは、テレビ、パソコンでは体験できない付加価値を持っている

・ 昔は、テレビ番組で曜日がわかった

Barry Sonnenfeld (バリー・ソネンフェルド)監督 講演

主な作品: Pushing Daisies, Men in Black, Men in Black 2, Get Shorty

2008.04.16 Las Vegas, NAB 2008

■ ドラマ、映画の製作費が高騰、撮影技法も変化した

– 映画、テレビドラマの制作環境は様変わりしてしまった。

– 制作費は高騰し、変った、新しいコンセプトのドラマは制作しずらくなっている

– ドラマの制作スタイルも、物語風にビジュアルを重視したものになっている

– 大部分の映画館はデジタル・サラウンド施設を持っているが、あまり使われてない

– モバイルなど、デバイスはどんどん小さくなる。


■ 3Dに注目している

– 3Dが提供する付加価値は、モバイルやPCでは体験できない映像だ

– ハリウッド・スタジオは、いい映画を作るというのミッションと別に、映画にユニークな付加価値を加えたいと思っている

– 様々な角度からの映像を楽しめるスポーツは3Dに最適ではないだろうか

– 今後新たな撮影ルール、ノウハウが開発されるだろう

- 最初のリプレイは、同じカメラの映像でやるべきだろう

■ インターネットはメッセージである

- マクルーハンは、「メディアはメッセージである」と言った。その言葉は、このインターネット時代でも生きている

- ケーブルテレビが普及した当初、メジャーなテレビドラマが見れる仕組みと捉えていたが、徐々にオリジナルコンテンツを制作、放送し始めた

- インターネットも同じ道を辿っている

- インターネットは、中毒性がある

– 14歳の姪はPCより大きなスクリーンを見ていない。。。

– どれだけのインタビュアーが、グーグル検索で得られる間違った情報をもとに、私のインタビューをしたか・・・

– グーグルの検索結果が真実と信じられており、匿名のニュース、情報が氾濫、ジャーナリズムを崩壊させた

- プライバシー問題も深刻だ。

- エレクトロニック・ネイバーフッド (Electronic Neighborhood)との付き合いが増えた

■ テレビ局のインターネット配信について

- テレビ局は、自分たちの付加価値である時間編成モデルを自ら崩壊させてしまった

- マスマーケットを追いかけすぎるあまり、インターネット配信に熱心すぎる

- ザ・ソプラノズが、視聴者が放送時間にテレビの前に居ないと見れない、最後のテレビ・ドラマになるだろう

- 自分もテレビを見るときは、パソコンをそばに置いている

– 我々は、テレビ番組の放送日で曜日がわかった。1972年のとある土曜、コメディ・ナイトは質がよかった


Q.テクノロジー、DVDの意味

–  メン・イン・ブラック2は、DVDセールスのおかげで利益がでた

–  ハリウッド・スタジオは、DVDで利益回収しようと、DVD発売を早め過ぎた。劇場公開後、3-4ヶ月後にDVDを出すことで、劇場で映画を見る人が減った。これはスタジオの間違いだ。

–  DVDは、映画の違うバージョンのひとつと捉えている

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